帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

新しいブームが到着

2014年06月06日 | Weblog

先週、折れかかっていることに気がついた、愛用カーボンブーム。 

遙か沖で折れなくて良かった・・・  汗

でもって、 昨日新しいブームが届きました。 

早朝に写真をパチリ、新旧ならんで記念撮影 ツーショット? (笑)    右はこれまで使っていたもので、308cmまで対応します。

ブーム幅もでかいセイル用なので、少しワイドですね

新しいブームは価格的に破格だったんですが、もちろん高価な物を買えるお金もないのが第一なんですけど、自分の技量(超~下手くそですから爆汗)を考えれば、 普通のアルミブームで全く問題は無いんです。  

物は X3 という形式の ニールプライド製。

伸縮は225~270までで、僕が使うセイルの 最大サイズ 10.0~10.5辺りまで対応しています。

もう一本持っているノースセイルのブームは186~235までなので この二本で僕の使うセイルの全エリアをカバーできる事になります。

ブームというのは結構邪魔な存在でして、結構でかいのでかさばる・・・・・ 本数はできる限り少ない方が良いというのが本音。

 

梱包を解いて持ってみると軽い    えへへ カーボンより遙かに?軽いです。

ブームエンドの ロック機構は 指一本で操作可能(てこの原理)のダブルピン構造で。 

レバーを持ち上げてピンが下がり、

レバーを閉じればピンが出てきてブームのスライドエンドをロックするという優しい機構。

ノース製はこれが無くてピンロック全体を引っ張っていたので面倒でした。 なので関心。

 

一方、壊れたカーボンブームはツイストロック式で、 カーボン故に穴を開けられないという問題があり、構造上仕方が無いとは思う物の、 このせいで何度も痛い目に遭っている。

というのは、馬鹿みたいに堅くて、手で緩まなくなる事があるんです。    それでさえ数時間連続で海をぶっ飛んでいると腕から手のひらまで酷使するので、筋肉崩壊?状態ですから。

なので、車には常にでかいプライヤー?が載せてある。   

解る人は解りますよね~ だはははは! 

ブームエンドは使いやすいタイプの物で、僕はこの形が一番好きです。

ジョーの部分は、 何の変哲も無い普通の物。 そういえば遙か以前はノーズの長いボードで ブームの位置も低くて、 裏風入って爆沈したりするとこのジョー部分でノーズパンチしていた。

でもってボードの先端をよくボコボコにしましたけど、最近はノーズそのものが短いし、 ブームの取り付け位置もかなり高いところにしているので、いつの間にかプロテクター付けなくなっていた・・・・ 

 

普通の構造なので、レバーを開いて テンションロープを緩めりゃ あごがパカットひらくのですが、開く部分の造りがノースセイルとにている?  提携? OEM?かいな

ちなみに、前のカーボンブームのやつより格段に使いやすいです。

 

X3のエンブレムが見えますね。   どうでも良いことですけど   笑

まあ、こんなかんじですけど、 これに蛇球バンジーのアップホールラインとハーネスラインを

取り付ければ使えます。

そういえばハーネスラインがだいぶぼろになってきているので、そろそろそれも交換かな~

 

さて、最後にクラックの入ったブームですが、 あの状態からどのくらい負荷がかかると折れるのか?という事に興味があって、 実際に折ってみました。

力の加わる方向に押し込んでいくと、 あれれ・・・・あっさりと折れた・・・・ 

亀裂がそこまで来ていたのかと思うと おっかね~! 

折れた口をみて見ると、こりゃ欠陥構造か???と、 いや、当時の作成技術ではこれが限界だったんだろうな~と思う方が正解かな。 てへへ

というのはカーボン繊維は基本的に堅いので、 細くて曲面のある部分を造るのが難しい。

でもって、このブームは分離できるテールを除くと 3パーツから構成されていて

クラックが入ったのは、そのパーツのジョイント部分。

 

写真見てすぐ解ると思いますが、 それぞれのパーツの中に、白い物が充填されておりまして、 感じとして樹脂(ポリプロピレン?)の様にも思える。

ジョーに組まれている部分にもそれが充填されていて、 口をみるかぎりでは別々に造らねばこうはならないはず。

で、理系の人はすぐに解ると思うけど、 力学的にこんな構造を取ったら、 充填物の無い部分だけに応力がかかるまくることになって、折れるのは至極当然なんです。

 

中に赤い繊維見たいのが間にサンドされていて、 パイプの肉厚は4mm程度ある。 内側のカーボンパイプに ジョイント用のカーボン重ねているからそのくらいの厚さにはなる。

赤い繊維は柔らかい物で、 これは密着性を高める為と内側及び外側のカーボン相互に生じる歪みを吸収する役目をもっていると考えて良いと思う。

このカーボンブームの造かただけど、カーボンで出来たジョー部分を通る部材と、同じくブームのサイド部分となるパーツを付き合わせ、その上に赤の柔らかい繊維をまず巻いて、 最終的にカーボンを重ねて巻くことで ジョイントしてる。 と考えて間違いは無いとおもう。

変な構造だな~ と僕は思ってしまうのですが、 僕ならこんな製造方法取らないけど・・・・・

ワイドブームというのが一時期(今でも?)流行り、 突き詰めればこうした構造によるトラブルを防ぐのが真の目的で、Rを大きくすることで、カーボンの継ぎ目が無い一体形成をしようという物でしかないことが、これ見るとすぐにわかる。

僕はこのワイドブームというのを使ったことが無いので何ともいえないのだけど、

ブームの幅が広くなると、ジョイント介してボードにマスト加重をかけることが難しく上にパンピングしずらくなる。  

ボードが浮き上がる様な条件(突風等)が発生した際に押さえ込むのが極端に難しくなるように思うけど、どうなんだろうか?

X3の 幅を見ると 結局ワイドからレギュラーへと戻っているみたいなので、 やはり旨くなかったんでしょうかね・・・・