バラク・オバマ米大統領は、ヨーロッパ歴訪中の4月5日、チェコの首都プラパで演説を行ないました。この演説のなかで、オバマ大統領は、アメリカが積極的に核軍縮に取り組むことを約束し、全世界の注目を集めました。
GetUpEnglishでは、少し趣向を変えて、本日と、明日の8月6日、そして8月9日の3日間、このオバマ大統領のプラハ演説の重要部分を紹介します。
"Now, understand, this matters to people everywhere. One nuclear weapon exploded in one city ― be it New York or Moscow, Islamabad or Mumbai, Tokyo or Tel Aviv, Paris or Prague ― could kill hundreds of thousands of people."
「ここで理解していただきたいのは、これがあらゆる地域の人々に関わるということです。1発の核兵器がひとつの都市で爆発したら――それがニューヨークであれモスクワであれ、イスラマバードであれムンバイであれ、東京であれテルアヴィヴであれ、パリであれプラハであれ――、何十万人もの死者が出るでしょう」
最初のセンテンスのto matter(重要である、重大である、[重要なので]問題となる。疑問文や否定文で使われることも多い。
○Practical Example
"Oh, I forgot to buy MIchael's CD for you at Tower Records, Risa."
"Don't worry. It doesn't matter.”
「しまった、タワレコで君にマイケルのCDを買うのを忘れてしまったよ、理紗」
「心配しないで。大したことないから」
2つ目のセンテンスのbe it … or …にも注意。これはif it is … or …ということ。
"And no matter where it happens, there is no end to what the consequences might be ― for our global safety, our security, our society, our economy, to our ultimate survival."
「それがどこで起ころうと、もたらされる影響は際限がありません――私たちの地球規模の安全も、私たちの保安も、私たちの社会も、私たちの経済も、そして私たちが最終的に生き残れるのかという問題も、すべて危険にさらされます」
there is no end to…で、「……にはきりがない、限りがない、際限ない、数えきれない」
◎Extra Example
"Peter is unbelievably kind."
"Yeah, there seems no end to his generosity."
「ピーターは信じられないぐらいやさしい」
「ああ、彼はどこまでも寛容だ」
先日ご紹介した『名演説で学ぶアメリカの文化と社会』(上岡伸雄編著、研究社)には、スクリプトと詳しい解説も記されています。そして付属のCDでオバマの肉声を聴くことができます。