これはアメリカの俗語で、「(吉・不吉をもたらすための)まじない、縁起の悪いもの、不吉をもたらすもの (jinx)、(にらまれると災いが来るという)凶眼 (evil eye)」(『リーダーズ英和辞典』より)といった意味で使われる。
どこからこの表現が出てきたのか、ずっとわからなかったが、どうやらAl Capp (1909-79)の漫画Li’l Abner (1935)から生まれたようである。
この漫画には、Evil-Eye Fleegleというキャラクターが登場する。彼はおそろしい能力を備えていて、"Wammy!"と言って片目で人をぬらむと、その人を気絶させてしまう。そして"Double wammy!"と言って両目で高層ビルをにらんだりすると、おそろしいことにそれを倒してしまう。
ここからwhammyは、「 不吉をもたらすもの、縁起の悪いもの」、double whommyは「二重の打撃、踏んだりけったり」といった意味で使われるようになったようである。
○Practical Example
"The man says, 'Evil eye on this place. A double whammy for all of you.'"
"How gruesome he is!"
「あの男は、『この地は呪われてしまえ。おまえたちみんな呪われろ』と言っている」
「なんて気味の悪い男だ!」
evil eyeは、「凶眼、悪意の目つき、悪魔の目」。「にらまれると災難が来るという目」のこと。
●Extra Point
to put the whammy on…(……に呪いをかける)という言い方もよくする。
◎Extra Example
"The star player was badly injured."
"Somebody must have put the whammy won him."
「あのスター選手がひどい怪我をした」
「誰かが呪いをかけたに違いない」
なお、Li’l Abnerについては、こちらのサイトを参照。