to be tired of…で、「・・・・・に飽きた」「・・・・・・がいやになった」という意味。「もういい加減それはやめたい」といったときに用いられる。
○Practical Example
"Isn't Max tired of being treated badly by Mami? She is really awful to him."
「マックスは真美にあんなにいじめられてまだめげないのだろうか? 真美はマックスにはほんとにひどいことをする」
●Extra Point
to be tired of…を強調するために、sick andを付けて、sick and tired of…という言い方をすることがある。意味は同じ。
◎Extra Example
"Look, Max. I'm sick and tired of your complaining all the time. Do you really love me?"
"Of course I do, Mami."
「ねえ、マックス。あなたにブツブツいつも言われるの、もうほんとにうんざり。あなた、ほんとにわたしのこと好きなの?」
「もちろん好きだよ、真美」
"How come?"は、"Why?"と同じ意味で、つまり「どうしてか、どうしてなのか、どういうわけで」という意味でよく用いられる。状況によっては、「なんで?」に近い意味になると思う。
○Practical Example
"How come Mami treats Max so badly? She orders him around all the time."
「なんで真美はマックスにあんなに冷たいことをするんだ? いつも彼を顎で使っている」
●Extra Point
"How come?"だけでも、よく用いられる。
◎Extra Example
"Mami orders Max around all the time. How come? Doesn't she love him?"
「真美はマックスに、あれをやって、これをやって、といつも命令してばかり。どうしてなんだ? マックスを愛していないのだろうか?」
to see to somethingで、「・・・…の準備[世話]をする」、あるいは「([何かが]…・・・するように)面倒をみる、責任を持つ」という意味を示す。
○Practical Example
Max saw to it that Mami got her martini before he gave her the present.
マックスは、真美にプレゼントをあげる前に、彼女にマティーニまで用意してあげた。
●Extra Point
to see to itが命令形で用いられると、日本語では「ちゃんとやって」とか、「頼んだよ」という意味になると思う。
◎Extra Example
"Listen, Max. Now that I have my present, I really must go home. But I want you to pick up my mother tomorrow and drive her to my house. See to it, okay?"
「ねえ、マックス、もうプレゼントはもらったから、わたし、家に帰られないと。でも、明日ママを迎えに行ってわたしの家に連れてきてよ。お願いね」
to fixに「修繕する、修理する」という意味があることは誰でも知っていると思う。しかし、アメリカでは、to fixは「(食事などを)用意[準備]する」という意味で用いられる。しかし、イギリスと、そしてオーストラリアなどのイギリス連邦の諸国では基本的にこの意味では用いられないことに注意。
○Practical Example
"Would you like me to fix you a bite to eat, Mami?"
"No thank you, Max. Just give me the present you said you had for me."
「真美、何か食べるものでも用意しようか?」
「いいえ、結構よ、マックス。それよりわたしに用意してくれたっていうプレゼントをちょうだい」
a bite to eatについては、2006/07/01のGetUpEnglishをご覧ください。
●Extra Point
to fixは「飲み物を用意[準備]する」ときにも用いられる。
◎Extra Example
"But I would like a martini while I wait for my present."
"Sure. I'll fix you one right away, honey."
「でも、プレゼントが出てくるまで、マティーニが飲みたいわ」
「わかった。今すぐ作るよ、ハニー」
I can't wait tillは、「すごく楽しみにしている、期待している」「待ちきれない」という意味で使われる。
○Practical Example
"I can't wait till Mami comes tonight. I've got a great present I want to give her."
「今晩真美が来てくれるのがすっごく楽しみだ。彼女にあげる豪華なプレゼントも買ってあるんだ」
tillの代わりに、untilも使われる。
●Extra Point
"I can't wait."でも、I can't wait tillやI can't wait untilと同じ意味を表現する。
◎Extra Example
"Mami's coming tonight," said Max. "I can't wait. I've got a great present I want to give her."
「今晩真美が来てくれるんだ」とマックスは言った。「すごく楽しみだよ。彼女にあげる豪華なプレゼントも買ってあるんだ」
“to play it by ear”はもともと音楽から生まれた表現。「耳で演奏する」人(Someone who “plays by ear”)は、音楽を聴いただけで、楽器でそれを演奏できてしまう。いかにも、楽譜を見ることなく、音を聞いただけで、演奏できてしまうのだ。
○Practical Example
“Phyllis can play songs by ear. All she has to do is hear a song once and she sits at the piano and plays it.”
「フィリスは聴き覚えで演奏できてしまう。曲を一度聴けば、ピアノの前に座ってそれを弾いてしまうよ」
●Extra Point
GetUpEnglishでto play it by earを紹介するのは、この表現に「楽譜なしで演奏する、 聴き憶えで演奏する」といった文字通りの意味以外のものがあるからだ。次のような状況では、「様子を見る」「臨機応変に対処する」といった意味で使われる。
◎Extra Example
“Are you driving down to Nagoya to see us next week?”
“I think we’ll have to play it by ear. If Takuji’s leg gets better, we will. Otherwise, we’ll have to come at a later date.”
「来週、名古屋まで車で来てくれるの?」
「そのときの状況次第だね。拓司の脚の具合が良くなったら行くよ。良くならなければ、延ばさないといけないだろうな」
“Good on you.”は、誰かをほめるときに使う表現。「うまいぞ!」「でかした!」「よくやった!」「えらい!」「おめでとう」という感じ。
○Practical Example
“I’m so glad you got the scholarship to the Sorbonne. Good on you, Keizo!”
「奨学金をもらってソルボンヌ大に行けるなんて、よかったな。京三、よくやった!」
●Extra Point
“Good going.”も同じような意味を表現する。
◎Extra Example
“I’m so glad you got the scholarship to the Sorbonne. Good going, Keizo!”
「奨学金をもらってソルボンヌ大に行けるなんて、よかったね。おめでとう、京三!」
誰かにせかされているが、「まだそうすると決めたくない」、あるいは「まだそうすると決めることができない」という時は、“Don’t rush me.”(そんなにせかさないでよ。)という言い方をすることがある。
○Practical Example
“Okay, Mieko, you’ve had enough time. What are you going to do about the loan, eh?”
“Don’t rush me, Mr. Ohizumi. I’m not ready to make a decision yet.”
「さて、美恵子さん、もうずいぶんお考えになったでしょう。借金はどうなさるおつもりですか?」
「大泉さん、そんなにせかさないでください。まだどうするか決めていません」
●Extra Point
rushは、to be in a rushの形でもよく用いられる。「あわただしい」とか、あるいは「多忙で、忙殺されて」という意味で使われる。
◎Extra Example
“I’m in a rush, Mieko. If you don’t pay me back the money, I’m going to be very angry.”
“I’m sorry, Mr. Ohizumi, but you said I could pay you back in August, and it’s still only July.”
「美恵子さん、こっちは忙しいんですわ。お金を返していただけないと、いい加減怒りますぜ」
「大泉さん、申し訳ありません。でも、大泉さんは8月に返してくれればいいからと言ってくれたじゃありませんか。まだ7月です」
Dear Taroさん、
GetUpEnglishの2006/06/30のSAY WHENに書き込みをありがとうございます。
一つ、このブログにちょっと問題があるとすれば、英語の表現の説明をなるべく短くしようとしていることかもしれません。言うまでもないことですが、それによって、要点を手短に説明しなければなりませんし、大事なことが伝えられないということが出てきてしまいます。 Taroさんがレストランでのご体験を報告してくれたことで、その問題がはっきりわかってしまいましたね。
Taroさんを迎えてくれたウェイターは、ジョークを言ったわけでも、何かのパロディを表現したわけでもありません。"Say when."はもともとは飲み物を注ぐ時に用いた表現だったかもしれませんが、ほかのものを話題にするときも用いられます。ウェイターは「コショウをどこまでおかけしましょうか?」という意味で"Say when."と言ったのです。これは"Say when."がほかのことに対しても使われることを示すよい例です。
さて、次の状況も考えてみましょう。誰か友人からお金を借りたいとします。友人があなたの前に分厚い札束を持って現われると、目の前でそのお札を数え始めます。あなたはそれをじっと見ています。そして友人は、"Say when."と言います。どのくらい貸してもらえるとありがたいか、借りたい枚数のところで、あなたは"When."と言えばいいのです。つまり、このように"Say when."と"When."は、お金を話題にするときも使えるのです!もちろん、中には、お金なんて、水みたいなものさ、という人もいるでしょうが、それはまた別の話ですね。
ほんとうにありがとうございました。
As ever,
ロジャー
2006/07/01 10:53
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Dear Gobroncoさん、
GetUpEnglishの2006/06/30のSAY WHENに書き込みを誠にありがとうございます。
おっしゃるとおり、"Say when."と聞かれたら、次のような答え方もできます。
"Stop"
"Okay"
"Fine"
"That's fine"
"That's enough"
"There"
要するに、意味が通じるのであれば、どんな表現も使えるということです。
All best wishes to you!
ロジャー
2006/07/05 07:12
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matsukawa 1971さん、
"Looking forward"という表現は、特に若者言葉というわけでありません。年齢、社会的地位を問わず、今ではほとんど誰もが言ったり書いたりします。
Looking forward to your future comments,(matsukawa 1971さんの今後のコメントが楽しみです)
ロジャー
2006/07/06 07:53
“Hang on.”は、「待ってて、ちょっと待て」という意味。会話のあらゆる場面で、よく使われる。
○Practical Example
“Well, Mieko, what are you going to do about the loan?”
“Hang on. Give me some time to think about it.”
「ところで、美恵子さん。借金はどうなさるおつもりですか?」
「ちょっと待ってくださいよ。どうするか少し考えさせてください」
●Extra Point
“Hold on.”も“Hang on.”と同じように使われる。
◎Extra Example
“Well, Mieko, come on. Make a decision about the loan, will you?”
“Hold on. Give me a break, Mr. Ohizumi. I need a some time to think about it.”
「ねえ、美恵子さん。借金はどうなさるおつもりですか?」
「ちょっと待ってくださいよ。大泉さん、勘弁してください。どうするか少し考えさせてほしいです」
“Give me a break.”は2006/04/22のGetUpEnglishをご覧ください。
英語にはあいさつ表現がたくさんあるが、今日紹介する“How are you doing?”は、そのなかでも大変よく使われるものの一つである。“How are you doing?”のareも省略されることがある。日本語の「ご機嫌いかが?」「調子はどう?」「最近どう?」「やあ、元気かい?」といった感じ。
○Practical Example
“Hi, Toshi. How you doing?”
“Hi, Graham. Good to see you.”
「やあ、トシ。最近どう?」
「やあ、グラハム。どうもどうも」
この場合の“Good to see you.”は、文字通りの「会えてうれしいよ」というよりは、むしろ「どうも」とか「どうもどうも」に近いと思う。なぜなら、ここでグラハムはトシに健康状態だけを尋ねているわけではなく、あくまで挨拶のことばとして、“How are you doing?”を使っている。そしてトシも、グラハムに「自分はトシに会えてうれしい」と言っているわけではなく、そのグラハムの挨拶に「やあ、どうもどうも」という感じで応えているのである。 “Nice to meet you.”も、「お会いできて、うれしいです」というよりは、「初めまして」とか「よろしく」という意味になるわけで、英語は常に文字通りの意味を表わすわけではないということを、重々肝に銘じなければならない。
●Extra Point
ほかにくだけたあいさつの言い方として“How is it going?”がある。このhow isはhow’sと短縮されることもある。
◎Extra Example
“Hi, Toshi. How’s it going?”
“Hi, Graham. Fine, thanks.”
「やあ、トシ、最近どう?」
「やあ、グラハム。どうもどうも」
この場合も、“Fine, thanks.”は、「元気だ。ありがとう」というより、「どうもどうも」に近いように思う。
“To look forward to something”は、「……を期待する、……を楽しみにして待つ」。
○Practical Example
“Oh, Molly, I’m really looking forward to the dinner party.”
“So am I, Flossy. I wonder if Lucy and Sophie will be there.”
「ああ、モリー、夕食会が楽しみだよ」
「フロッシー、わたしもよ。ルーシーやソフィも来るかしら」
●Extra Point
ここ最近、to look forward to somethingのto somethingが省略されて、to look forwardだけで使われるようになった。特にEメールでよく使われる。日本語でもただ「楽しみです」とか、あるいは単に「楽しみ!」と言ったり書いたりすると思うが、それに近いのではないだろうか。
◎Extra Example
(at the end of an email)
Many thanks for the invitation.
Looking forward,
Alice
お誘いいただき、ほんとにありがとう。
楽しみにしているわ。
アリスより
right一語とクエスチョンマークがセンテンスの末尾に付けられることがある。これによって、日本語の「違いますか?」「(そう)だろ?」「(そう)でしょ?」といった感じが表現できる。
○Practical Example
“Molly, you’re going tonight, right?”
“Right, Flossy. What time do we leave?”
「モリー、今夜行けるよね?」
「うん、大丈夫よ、フロッシー。何時に出る?」
●Extra Point
この“…right?”は、“That’s right, isn’t it?”の短縮形。
◎Extra Example
“The dinner party starts at 6:00. That’s right, isn’t it?”
“That’s right. So we should leave here at about 5:00.”
「夕食会は6時スタートね。そうよね?」
「そうだ。だからここを5時頃出よう」
"Just say the word."は、「してほしいことは何でも言って」(Just tell me whenever you want to.)という意味で用いられる。そのように言われたら、本気で何かするつもりである、という意思を示す。
○Practical Example
"Let me know whether you need me to help out with interpreting, Jack. Just say the word and I'll be there."
「ジャック、もし通訳が必要なら言ってね。言ってもらえれば、すぐに行くわ」
●Extra Point
"Just say the word."は、"Say the word."とjustを付けずに言うことがある。
◎Extra Example
"Say the word and I'll be there. I'm happy to help you out, Jack, with interpreting."
「言ってもらえれば、駆けつけるわ。ジャック、通訳であなたのお役に立てたらうれしいわ」
誰もがこの語を知っている。実際、この語は世界中のほとんどの言語で使われる。しかし、英語のokayやOKには、いわゆる「オーケー」とか「いいよ」とはちょっと違う意味もある。状況によって、「なるほど」、「ええ、はい」、「あ、そう」という意味を示すことがあるのだ。
○Practical Example
"I'm leaving Waseda. I want to start up my own company."
"Oh, okay. But is it really a good idea to leave before graduating?"
「ぼくは早稲田を中退するよ。自分で会社を立ち上げたいんだ」
「ああ、そうか。でも、卒業してからだってできるんじゃないか?」
●Extra Point
このように、okayは日本語の「そうか」に近い意味で用いられるときもある。「そう」「わかった」という感じに近い。先ほども述べたように、「オーケー」「いいよ」「了解した」という意味では用いられないときもあるのだ。
◎Extra Example
"Yvette's elder sister was caught with marijuana in her purse. She's in big trouble."
"Okay. Is there anything I can do? Just say the word."
「イヴェットのお姉さん、財布にマリファナを入れていたのを見つかって、逮捕されちゃったのよ。お姉さん、大変なことになるよ」
「そう。ぼくは何かできないかな? 何でも言ってよ」
最後の"Just say the word."という表現を、明日のGetUpEnglishで詳しく解説します。