a painと言っても、実際に「痛み」や「痛みを伴う」という意味で用いられないこともある。例えば「苦痛」とか「面倒」(「面倒くさい」は、京都弁では「しんどい」と言うと思う)といった感覚も、a painで表現できる。
○Practical Example
"It's a real pain to commute to the office every morning. I have to change trains three times."
「毎朝、会社に通うのがつらいよ。電車を3回も乗り換えなくちゃならないんだ」
●Extra Point
同じく「苦痛」を表わす表現で、少し長い言い方にa pain in the neckがある。これも、「悩み[頭痛]の種」という意味を示す。そしてこれは相手が人間であるときも使える。その場合は、「いやなやつ」とか「厄介者」の意味になる。
◎Extra Example
"Walt's a real pain in the neck. I wish he would stop SMSing me all the time with his stupid messages."
「ウォルトはほんとにいや。いつもショートメールで変なことを書いて送りつけるんだけど、やめてくれないかしら」
biteを名詞で使うと、あるいは誰か人を噛んでいるんじゃないかと思うかもしれない。しかし、実際biteは「誰か」ではなく「何かを噛む」という意味を示す。すなわち「軽く何かを食べる」という意味で用いられる。
○Practical Example
"Hey, Bjorn, want to go out for a bite?"
"Great idea. I'm starving."
「よお、ビョルン、軽く食事に行かないか?」
「いいね。腹ペコだよ」
ビョルンは、" I'm starving."と言っているが、これは文字通りの「ぼくは飢え死にしている」という意味ではない。"I'm very hungry."(腹ペコだ)という意味で言っている。
●Extra Point
a biteは、a bite to eat(軽く食べる)を短くした言い方。
◎Extra Example
"I went out for a bite to eat with Bjorn last night. Boy, that guy can eat!"
「夕べビョルンと食べに行った。やれやれ、あいつはほんとによく食べやがる!」