『日めくり現代英語帳』の下巻もついに発売になりました!
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上巻と同じように、以下のようなブログに掲載していない例文もたくさん盛り込みました。
“Bonzo, you are playing the drums much too loudly. For crying out loud!”
“Look who's talking! You play the guitar too loudly all the time, Jimmy.”
「ボンゾ、ドラムの音がデカすぎるよ。まったくもう!」
「よく言うよ、ジミー、おまえこそギターの音がいつもデカすぎるよ」
ぜひ今年はGetUpEnglishとあわせて『日めくり現代英語帳』上下巻で英語を毎日学習してください。
intercourseは、基本的に二つの意味がある。すなわち、「交際」と、「性交」の二つの意味でよく使われる。
したがって、“Are you having intercourse with her?”と言えば、「あなたは彼女と交際している?」と「あなたは彼女とアレをしている?」と、どちらの意味にも取れる。
誤解されないように、「あなたは彼女とアレをしている?」と伝えたい時は、“Are you having sexual intercourse with her?”と言ったりする。
○Practical Example
“Did you have intercourse with my daughter, Keizo?”
“No, Mr. MacGregor, I didn’t. I swear! We just kissed, that’s all.”
「啓三、君はうちの娘としてるのか?」
「いえ、マクレガーさん、していません。絶対にしていません! ちょっとキスをしただけです。それだけです」
●Extra Point
誰にとっても、安全なセックスをすることが大切だ。
◎Extra Example
“Are you practicing safe sex with Mr. MacGregor’s daughter, Keizo?”
“Yes, I always use a condom, Dr. Okamoto.”
「啓三、マクレガーの娘さんとアレをするときは、ちゃんと気をつけているんだろうね?」
「はい、岡本先生、いつもコンドームを付けています」
☆Extra Extra Point
アスピリンのあと、世界でいちばんよく使われる薬は、contraceptive pill(避妊用ピル、経口避妊薬錠剤)である。これはthe pill(ピル、経口避妊薬)と呼ばれる。
★Extra Extra Example
“Is Beatrix MacGregor on the pill?”
“Yes, she is. She doesn’t want to get pregnant.”
「ベアトリクス・マクレガーさんはピルを飲んでる?」
「はい、飲んでいます。彼女は妊娠したくないんです」
この語は、「性行為[性感情、性欲]のない」ことを示す時に、日本でも世界でも最近よく使われるようになった。
○Practical Example
“Dirk and Setsuko have a sexless marriage.”
“Yeah, I know. But, Setsuko is getting a lot of sex elsewhere, you know.”
「ダークと世津子は、セックスレスの夫婦だ」
「ああ、知っているわ。でも、世津子は外でいろんな人と寝てるのよ」
●Extra Point
性的交渉を持たない関係は、英語でも日本語でもplatonic relationship(精神的関係、友愛的関係)と呼ばれる。Platonic loveは、哲学者のプラトンに由来する言い方。ブラトンが生前どれだけの性的交渉をもったか知られていないが。
◎Extra Example
“Keiichi and Larry are lovers. Did you know that?”
“Rubbish, Greg, they are not. Their relationship is purely platonic.”
「慶一とラリーは愛し合っている。知ってた?」
「バカなこと言わないで、グレッグ。そんなことあるわけないわ。二人は純粋に精神的に惹かれあっているのよ」
rubbishは『日めくり現代英語帳』上巻の1月30日のレッスンを参照。
自分で性的興奮を得る、自慰行為をすることを、「オナニー、マスターベーション、自慰、手淫」をするという。to masturbateで、「マスターベーション[オナニー、自慰]をする」。
○Practical Example
“How many times a day do you masturbate, Mr. Marathon?”
“I’m not going to tell you that, Dick. It’s none of your business!”
「マラソンさん、一日に何回マスをかくの?」
「ディック、そんなことは言いたくない。お前の知ったこっちゃないだろう!」
●Extra Point
to masturbate(オナニーする、マスターベーションする)をぼかしていう言い方はたくさんある。to wank(自慰を行なう、マスターベーションをする)はその一つで、よく使われる。これは日本語の「マスターベーションをする」と同じで、「(他人はなんとも思わない)自分だけにしか意味のない、自分だけしか喜ばないことをする」の意味でも使われる。名詞wanker(マスかき野郎)もよく使われる。これは「つまらんやつ、ろくでなし、ばか者、しろうと」の意味でも用いられる。
◎Extra Example
“Frank says he’s going to be a world-famous actor one day.”
“The guy is a wanker. He’s a terrible actor, one of the worst I’ve ever seen.”
「フランクは、いつか自分は世界的に有名な役者になる、と言っている」
「自分で言っているだけだ。あいつはとんでもない大根役者だ。あんな下手な役者はなかなかいないぜ」
これから4日間、セックス(sex)に関係した表現を紹介します。もしそういった語や表現は学習したくないという方は、4日間はGetUpEnglishをチェックしないでください。(しかし、『日めくり現代英語帳』での学習はどうかお忘れなく。)4日間は英語を「お控え」していただいて結構です。
男性が性的に興奮すれば、「勃起する」(to have an erection)。
○Practical Example
“Dr. Srelup, my problem is that I can’t get an erection.”
“Well, Dick, it’s natural for a man of your age. After all, you’re 96.”
「スリラップ先生、わたしの問題は、勃起しない、ということです」
「ディック、あなたの歳ならそれも仕方ないことです。なにしろ、あなたは96歳ですから」
●Extra Point
女性も男性も性交などをすることで、orgasms(性的興奮の頂点、オルガスム)に達する。この語は次のように使われる。
◎Extra Point
“How many orgasms do you have with your husband, Jane?”
“I’m not going to tell you that, Mary. It’s none of your business!”
「ジェーン、ご主人とアレをして、どのくらいイク?」
「そんなこと言いたくないわ、メアリー。あなたには関係ないでしょう!」
“It’s none of your business.”という言い方は、『日めくり現代英語帳』下巻の8月25日のレッスンを参照。
今日はちょっとスタイルを変えて書いてみます。
よくスーパーのレジなどに、こんなことが書かれている。
両替はいたしません
NO CHANGE GIVEN
ぼくは病的に熱心な英語教師なので、この英語表現は間違っているし、お客に対してちょっと失礼な言い方である、と3軒のスーパーで関係者に伝えた。
もしアメリカのスーパーに行って、こんな日本語が書かれていたら、みなさんはどう思うだろうか?
「おつりはいたしません!」
おつりがもらえない店で買い物などしたくないし、そんなところで買いつづければならないとすれば、たちまち無一文になってしまう。
“NO CHANGE GIVEN”という言い方が誤解を招くのは、このchangeには「両替」のほかに、「釣り銭」の意味があるからだ。しかし、“NO CHANGE GIVEN”のchangeは、レジなどの近くに書かれているのであれば、「お釣り」の意味しか示さない。
では、「両替はお断りします」は、どんな英語にしたらいいだろうか? 英語では、「買い物をする」(purchase)ということが示されれば、意味がはっきりする。
「両替はいたしません」は、次のように訳せばいい。
NO CHANGE GIVEN WITHOUT PURCHASE
みなさんも、地元のスーパーやコンビニなどで、“NO CHANGE GIVEN”という言い方を見たら、それは正しい英語ではない、と教えてあげましょう。
denseという形容詞は、いろんな語と組み合わせて使われる。
○Practical Example
“This fog is so dense I can barely see in front of the car.”
“Let’s stop until the fog clears, Fumiko.”
「霧がとても濃くて、車の前がよく見えないわ」
「冨美子、霧が晴れるまで、車を止めましょう」
●Extra Point
denseは、「頭の悪い[鈍い]」の意味でもよく使われる。状況によっては、「血のめぐりが悪い」という意味になるかもしれない。
◎Extra Example
“I think Masako really does love Fred.”
“Don’t be so dense, Phil. She only loves his money.”
「政子はほんとうにフレッドを愛しているんだね」
「フィル、あなた、頭が悪いよ。政子はフレッドのお金を愛しているだけよ」
to help oneselfで、「(……を)自由に取る」の意味でも使われる。「料理や飲食物を自由に取る」という意味でよく使われるが、それ以外の状況でも使われる。
○Practical Example
“Can I take one of these pamphlets?”
“Yes. Please help yourself. They explain everything about our products.”
「ここにあるパンフを一部もらってもいいですか?」
「ええ。どうぞお取りください。当社の製品についての説明が書いてあります」
●Extra Point
to help oneselfは、一人称でも、二人称でも、三人称でも使われる。
◎Extra Example
“Masako, can I help myself to the delicious cake you made?”
“No, Fred. The cake is for our guests, not for you.”
「政子、君が作ったおいしいケーキ、ちょっともらってもいい」
「フレッド、だめよ。これはお客さま用で、あなたに作ったものじゃないの」
to promoteは、二つの意味でよく使われる。一つは、「昇進[昇格、進級]させる」。通例受身形で使われる。
○Practical Example
“Hey, darling, guess what? I’ve been promoted!”
“Oh, darling, that’s wonderful. Someday you may be president of the company.”
「ねえ、何かがあったと思う? ぼく、昇進したよ」
「まあ、あなた、それはすごい。あなたはいつか社長になるわ」
●Extra Point
もう一つ、「(……を)増進する、促進する、助長する」の意味でもよく使われる。
◎Extra Example
“Tsuchimoto is promoting the use of BlackBerrys to all of us in the company.”
“We don’t need BlackBerrys. Tsuchimoto is just promoting himself, if you ask me.”
「槌本は、ブラックベリーを使うことを社員全員に進めている」
「ぼくらはブラックベリーはいらないよ。ぼくに言わせれば、槌本は自分を売り込もうとしているのさ」
BlackBerryは、カナダのResearch In Motionが1999年に開発した携帯情報端末。
“Tsuchimoto is just promoting himself, if you ask me.”のto promoteは、「売り込む」。if you ask meは、『日めくり現代英語帳』上巻4月3日のレッスンを参照。
『日めくり現代英語帳』の下巻もいよいよ発売です!
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1月15日発売の予定です! ぜひ書店でご覧ください。 その「はじめに」を掲載いたします。
はじめに INTRODUCTION
毎日少しずつでもいいから、生の英語を学習していただきたい。そんな気持ちから、ぼくらは英語学習ブログGetUpEnglishを2006年4月1日に立ち上げました。
大変うれしことに、今回そのGetUpEnglishをついに書籍の形でみなさんにお届けすることができました。
『日めくり現代英語帳』は、上巻、下巻、どちらから学習していただいても結構です。でも、読者のみなさまに、ぜひお願いしたいことが3つあります。
1 『日めくり英語学習帳』に掲載されている記事を、毎日休まず一つずつ学習する。
英語は毎日学習することが大切です。生きた英語に毎日触れることで、使える英語が確実に身に付きます。本書で毎日英語の学習を続けていただきたいと思います。
2 実際に自分で英語を使ってみる際には、リファレンス本としても活用する。
『日めくり英語学習帳』には、現代のネイティブスピーカーが日常生活で使う表現を集めています。ですので、英語で会話したり、英語でEメールを書く際は、この『日めくり英語学習帳』の上下巻をぜひご活用ください。知りたい英語表現がすぐに見つかるように、上下巻どちらの巻末にも、かなり充実した索引を付けました。
3 一通り学習を終えた後も、自分だけの「辞書」として、ぜひお手元に残しておいてほしい。
本書で1年間しっかり勉強していただくのですから、ここで覚えたことは忘れないようにしてください。学習を終えたあともぜひお手元に残していただき、自分だけの「辞書」として常時ご活用いただきたいと願っております。
ここで、何人かの方々に、お礼を述べさせていただきます。梅田望夫さんは、ご自分のブログ“My Life Between Silicon Valley and Japan”で、いち早くGetUpEnglishをご紹介くださいました。おかげでたくさんのネットユーザーがGetUpEnglishを訪れてくださいました。この下巻の帯には、梅田さんがブログに書いてくださったその暖かい励ましのおことばを使わせていただきました。シリコンバレーからさりげなく応援してくださっている梅田さんに、あつくお礼申し上げます。そしてGetUpEnglish立ち上げから応援してくださっている鈴木力さんや佐々木順子さんほか、ぼくらの友人たちにも、この場を借りてお礼を申し上げます。
装丁家の平野甲賀さんにも、心より感謝申し上げます。「初級者に手軽に手に取っていただけるものにしたい」という願いを、平野さんは見事にかなえてくださいました。
そしてGetUpEnglishを『日めくり現代英語学習帳』にして読者に届けてくださった日本経済新聞出版社の増山修さんと波多野美奈子さんにも、感謝申し上げます。この上下巻をまとめるにあたって、お二人には貴重なアドバイスを頂戴し、また常にあたたかい励ましをいただきました。
読者のみなさまが、この『日めくり英語学習帳』の上下巻で英語の学習を毎日つづけていただき、世界中のネイティブスピーカーとコミュニケーションをはかれるようになりますことを、心より願っております。
ロジャー・パルバース
上杉隼人
suitableは、「適当な、ふさわしい」。
○Practical Example
“I’m looking for a suitable part-time job.”
“Well, Wendy, McDonalds is always looking for part-time people.”
「いいバイトを探しているの」
「ウェンディ、マックはいつもバイトを募集してるよ」
●Extra Point
反意語は、unsuitable(不適当な、不適切な、不似合いな)。
◎Extra Example
“I can’t work at McDonalds, because the hours are unsuitable for me.”
“Well, Wendy, what sort of a job would suit you?”
「マックでは働けないよ。時間が合わないから」
「ウェンディ、じゃあ、どんな仕事ならいいの?」
to suitは、「(人に)都合がよい、便利である」「(スケジュールに)さしつかえない」。
to boomは、「にわかに景気づく、人気がわく」「急成長する、急増する」。
○Practical Example
“The Chinese economy is booming.”
“It is. But no one knows how long the boom will last.”
「中国の景気はほんとうにいい」
「ああ。しかし、それもいつまでつづくかわからないぞ」
●Extra Point
boom(にわか景気、ブーム)は、bust(破滅、破産、破綻).boom or bust[boom-or-bust],あるいはboom and bust[boom-and-bust]は「にわか景気と不景気の交替」のことだが、日常会話では「一か八か」に近い意味で使われる。
◎Extra Example
“I’m going to save money and, boom or bust, go and live in Finland.”
“Good on you, Haruko. That’s the spirit!”
「お金をためて、一か八か、フィンランドに住んでみる」
「晴子、それはいい。その意気だよ」
good on youは、『日めくり現代英語帳』上巻の2月22日のレッスンを参照。
to transformは、「(……の)外見・性質などを(……に)一変させる、変形[変容、変態]させる」。
○Practical Example
“Haruko went to Korea and was transformed by her experiences there.”
“Before, she wanted to be a stock broker. Now she wants to study Korean history.”
「晴子は韓国に行って、全然違う人になってしまった」
「そこに行く前は、株屋になりたかったようだ。今は韓国の歴史を勉強したいと言っている」
●Extra Point
名詞は、transformation(変形、変容、変質).
◎Extra Example
“What caused Haruko’s transformation?”
“She saw Yonsama walking down the street, and I think it had a big effect on her.”
「どうして晴子は変わったのかしら?」
「町でヨンさまが歩いているのを見かけたからよ。それで大きな影響を受けたのよ」
to walk down the streetという言い方については、『日めくり現代英語帳』上巻の5月20日のレッスンを参照。
shortsightedとfarsightedは、それぞれ「近眼の、近視の」、「遠視の」の文字通りの意味以外に、別の意味でも使われる。shortsightedな人と言えば、「先見の明がない」人だ。 また、short-sighted, far-sightedとつづられることもあるので、注意。
○Practical Example
“Fred is spending all of his money like water.”
“He’s so shortsighted. If he’s not careful, he’ll go broke one day.”
「フレッドは、お金をみんな湯水のように使う」
「彼は先のことはまったく考えない。気をつけないと、いつか破産するぞ」
to spend money like waterは、「金を湯水のように使う」。
●Extra Point
逆に、「先見の明ある」人は、farsightedで形容される。
◎Extra Example
“Phil is saving his money to go to graduate school in England.”
“He’s really farsighted. Masako should have married Phil instead of Fred.”
「フィルはイギリスの大学院に進学するために貯金している」
「彼はほんとうに先見の明がある。政子はフレッドじゃなくて、フィルと結婚したほうがよかったね」