■YS-11、もしかしてE?
京都上空には様々な航空機が飛び交っている。その中で、紅葉の季節になると、自衛隊の航空機がいつもより目立つなあ、と考えるのだが今回のは特に珍しい。
京都東福寺にて、朱に染まる紅葉を撮影している最中、聞き覚えのある音が耳に入り、あわてて椛から上空にカメラを向けると、YS-11が飛行していた。国産のこの旅客機は、民間航空の旅客機としては日本のエアラインから退いたものの、航空自衛隊など、官庁機としては運用が継続されている。
このYS-11であるが、高高度を飛行しているため、トリミングしても鮮明とは言いがたい写真であるが、胴体下部の主翼の前後にアンテナのような突起物がみえる。したがって、海上自衛隊や航空自衛隊で輸送機として使用されているYS-11ではなく、電子戦関係の訓練支援機もしくは情報収集機であるということがわかる。
不鮮明であるが、垂直尾翼の部隊マークは、赤黄青から成る航空総隊司令部飛行隊電子戦支援隊の部隊マークのようにもみえる。電子測定機として運用されるYS-11ELは、濃淡のグレー塗装を採用しているので当てはまらない、ということは、電子戦支援機として運用されるYS-11E/E改なのだろうか。
他方で、航空自衛隊HPなどに掲載されているYS-11Eは、翼端部分にオレンジ塗装は用いていないので、もしかして違うのかな?と思ったりもするが、何はともあれ、万全の自信は無いもののYS-11Eであれば京都上空でなくとも非常に珍しい機体であることには変わり無いので、掲載してみた。以上、多忙につきのコネタでした。
HARUNA
(本ブログに掲載された本文および写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)