■北大路機関への検索
クリスマスイヴを迎え2008年も残り僅か。北大路機関への検索キーワードとして、一年を通じ注目を集めたものを、防衛安全保障関係について、掲載したい。
北大路機関の検索キーワードの中で常に上位を占めたのは、岐阜基地において飛行試験を実施、秋に海上自衛隊に引き渡された“次期固定翼哨戒機”“XP-1”“P-X”への検索が多く目立った。加えて並行開発されている“C-X”の初飛行に関する情報を検索する方も多く“XC-2”というような検索も通年して多く見受けられた。
“先端技術実証機”“先進技術実証機”“心神”、“心神戦闘機”というようなキーワードからの検索も目立ち、これもひとつの流行語、というようなかたちとなった。個人的に考えた、そろそろ後継機の選定にする検討を始めなければならないT-4について、可能であれば技術的な流用を行い、補完的支援戦闘機という運用も可能な機体に充てられないか、という主旨の記事へ、アクセスが集まった。
“ひゅうが”、“護衛艦ひゅうが”。一年を通じ、特に下半期に多くのアクセスをいただいた際の検索キーワードのひとつが、この巨大なヘリコプター搭載護衛艦である。“ひゅうが”と“はるな”が同時に収まった貴重な一枚であるが、“ひゅうが公試”などと併せ、“ひゅうが”も北大路機関アクセスに関して、ひとつの流行語であった。
“あたご事故”。2月19日のハワイでの訓練を終えて、舞鶴に戻る帰路、横須賀へ寄港する直前に生じた漁船清徳丸との衝突事故では、漁船乗組員の死亡という事態を招き、海上自衛隊に非難が集中。しかし、その中にはイージス艦のイージスシステムを使えば漁船の発見は容易、とか、護衛艦は漁船をそこのけと偉そうに通る、など誤解や的外れ、且つ意図的ともとれる偏向した報道がみられた。この時期、あたご、に関する記事へアクセスが集中した。
“しらね火災”昨年十二月に起きたCIC火災に伴う損傷は大きく、当初は、相当な費用が修理に必要であるという報道があった。アドバルーンであったようだが、第七艦隊旗艦ブルーリッジの姉妹艦であり、海上自衛隊の象徴的な護衛艦であるこの艦を火災で失うとなれば将来半世紀にわたる海上自衛隊の面目に関わり、その喪失は抑止力の低下として日本全体の不利益となる危惧があったのだが、修理され、現役に戻ることができた。“しらね廃艦”“しらね除籍”と並べ、注目を集めたキーワードであった。つまり、残念なことに事故に関するキーワードも、Weblog北大路機関の検索に際しては、ひとつの流行語であったわけだ。
HARUNA
(本ブログに掲載された本文および写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)