◆東日本大震災災害派遣の影で海上護衛戦!
本日の防衛省発表によれば4月30日より5月2日にかけて実施されたアデン湾における海賊対処任務第200回護衛任務が実施され、無事完了したとのことです。
東日本大震災災害派遣が大規模に展開されている中ではありますが、第200回護衛任務は日本船籍の船舶や、日本企業運行の船舶はなくタンカー6隻を含む外国船7隻を護衛するという任務でした。護衛に当たったのは護衛艦いなづま、護衛艦さざなみ。10日の発表では第201回護衛任務完了と第202回護衛任務完了についても触れられていました。
呉基地で見ました護衛艦さみだれ、うみぎり、を始め護衛艦は応急機関銃座や艦橋への防弾板の装着など海賊対処任務への最大限の対応が行われており、充足が少ない中苦労して乗員を他艦より引き抜き、護衛任務を継続しています。そしてこの海賊対処任務は災害派遣が行われている現在も継続中、この海上護衛戦は忘れてはならないでしょう。
海賊対処任務については、現時点でも終わりが見えない任務です。それはソマリアの社会構造に海賊、という生活様式が入りこみ一種の稼業になっているという現状が今なおあります。望ましいのは国連主導による国家再建なのでしょうけれども、世界にこうした動きは大きくありません。こうした中、厳しい多方面作戦の一環として海上自衛隊の任務は続くのでしょうね。
HARUNA
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