◆第61期一般幹部候補生課程修了者180名
防衛省によれば5月24日に海上自衛隊平成二十三年度遠洋練習航海部隊が出航するとのことです。
部隊は指揮官を練習艦隊司令官大塚海夫海将補、派遣艦隊には練習艦かしま、練習艦あさぎり、護衛艦みねゆき。乗艦するのは第61期一般幹部候補生課程修了者180名を含む730名が派遣されます。北米方面に向かう行程実に55000km、156日間の航海です。
遠洋練習航海は5月24日に東京港を出航、アメリカのアンカレッジ、シアトル、サンフランシスコ、サンディエゴ、タンパ、ノーフォーク、パールハーバー、そしてカナダのバンクーバー、ハリファクス、メキシコのペラクルス、マンサニーヨ、パナマのパナマシティ、ペルーのカヤオ、そしてチリのバルパライソを訪問して10月27日に帰港します。
この長い期間の航海を経て、多くの国々を回り、日本の代表としての国際交流を重ねることで一般幹部候補生課程を終了した3尉は海上自衛隊指揮官として必要な資質を培う訳ですね。海上自衛隊では遠洋練習航海は1957年以降毎年実施されており、今回で第五十五回を迎えます。
東京港からの出向ですが、例年であれば盛大な見送り行事が行われるとのことなのですけれども、今年度はどうなのでしょうか、東日本大震災災害派遣が行われており、今回掲載した練習艦隊呉基地出航の際にも見送り行事は例年よりも規模の小さいものとなっていましたからね。
近海練習航海の出航も地震から数日後に実施されているのですが、成程終戦の日まで江田島の海軍兵学校は教育訓練を遂行していましたし、さすがだな、と率直に感心したりはしました。さて、この出航行事ですが、関係者以外は入れないようですけれども、例年海上周辺から見送る方は多いようで、それなりに見えるようです。興味が御有りの方は足を運ばれてみてはどうでしょうか。
HARUNA
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