北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

野田内閣改造、一川保夫防衛大臣解任で後任防衛大臣に田中直紀代議士

2012-01-13 21:54:28 | 国際・政治

◆任期四ケ月、問責決議受け事実上の更迭

本日行われた野田内閣の内閣改造人事により一川防衛大臣が解任となり、後任に田中直紀参院議員が指名されました。

Img_1954 一川防衛大臣は、在任中の防衛素人発言や国賓来日祝賀会を放り出してのパーティ参加、更には沖縄防衛局長の失言の監督責任を問われる形で昨年12月9日に参議院において問責決議が為され、遠からず更迭されることは示されていたのですが、本日解任となった次第です。写真は先日の空挺降下訓練始め。

Img_1950 安全保障に関しては素人だがこれが本当のシビリアンコントロール、昨年は不規則発言が相次ぎすぎたのですが、一川大臣のこの発言は国家の防衛を余りに軽んじすぎているとして各方面からの批判を受けることとなり、防衛大臣在任期間は2011年9月2日の大臣就任以来四ケ月と少しに留まっています。

Img_9922 一川防衛大臣の後任には田中直紀参院議員、2008年の夫人の田中真紀子代議士とともに自由民主党から民主党へ移った元自民党の代議士となります。自民党時代には外務政務次官を担当し、民主党入党後には参議院外交防衛委員会委員長も務めていて、国家の防衛を担う大臣としての重責と期待へ応えることが期待されるでしょう。

Img_2812 防衛大臣の更迭は国内的には些末な大臣の交代という一幕なのでしょうが、対外的には外務大臣、財務大臣、経済産業大臣と並び防衛大臣の位置づけは非常に大きいものです。こうした要職にある大臣が安易な失言により首相から実質的な更迭を突き付けられるというのは、あまり好ましいものではありません。

Img_0057 日本の経済力はいまだに世界的な地位を有していますし、国際金融における立場では大きく、国際司法といった面でも日本の国力は地域大国といわれる規模を保っていますが、こうした国力を担保しているのは防衛力が抑止力を発揮しているから、という基盤があるのです。防衛大臣という立場の日本だけではなく世界への影響力は、今一度評価されるべきでしょうね。

北大路機関:はるな

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コメント (8)
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