◆航空自衛隊出身では初の統幕長
本日、統合幕僚長が東日本大震災災害派遣を支えた折木良一陸将から新しく航空自衛隊の岩崎茂空将へ交代しました、第四代統幕長は岩崎空将です。
第四代統合幕僚長岩崎茂空将は、防衛大学校19期出身で1975年に航空自衛隊入隊、航空機搭乗員へと進み第201飛行隊長、第7航空団飛行群司令、第2航空団司令、航空総隊防衛部長、航空幕僚副長、航空総隊司令官を経て本日統合幕僚長へ着任です。
指揮官としての経験について、田母神航空幕僚長更迭に際しては航空幕僚副長として臨時に航空幕僚長の職務を代行し、航空総隊司令官として航空自衛隊の戦闘部隊を統括し指揮する重責を担い、本日初の航空自衛隊出身の統幕長となりました。
統幕長は、陸海空自衛隊の隊員の服務を監督すると共に全自衛隊における最高の専門職として防衛大臣を補佐、加えて内閣総理大臣と防衛大臣による自衛隊への命令に対し執行を司る全自衛隊の責任者として、自衛官の代表という重責をおっています。
戦闘機パイロットという経歴を持つ岩崎統幕長には、新戦闘機の取得遅延や増大する海外任務への対応、危険性が指摘されている大規模地震災害への自衛隊としての準備と南西諸島への即応体制、弾道ミサイル脅威からの防衛基盤強化と様々な難題を柔軟かつ確実にこなしてほしいですね。
岩崎航空幕僚長の統合幕僚長昇任に伴い新航空幕僚長には片岡晴彦空将が着任、MiG25亡命事件の年に防衛大学校から航空自衛隊へ入隊、研究開発特技であり、中部航空方面隊司令官と航空教育集団司令官、航空総隊司令官を務めたのちに本日第三十二代航空幕僚長へ着任となりました。
指揮官としては航空総隊司令官着任中に東日本大震災が発生、統合任務部隊空災部隊指揮官を務めており、未曽有の大災害へ航空自衛隊の責任者として部隊の運用を通じ救援と復旧に尽力しました。航空自衛隊は国土防衛に際し対領空侵犯措置任務という最初の責務に当たっており、精強な部隊の維持と稼働率の向上に責任は重大です。
北大路機関:はるな
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