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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ウクライナ情勢-ロシア軍はクラホフ周辺の要衝を制圧,冬季インフラ攻撃へ開戦以来最大規模のミサイル攻撃

2024-12-24 07:00:57 | 防衛・安全保障
■防衛情報ーウクライナ戦争
 今回も暗いニュースが多く日本の場合はこうした将来を見据えた戊エ有為計画の必要性をという毎回の出だしと共に。

 ロシア軍はクラホフ周辺の要衝を制圧したものとみられる、ISWアメリカ戦争研究所が12月13日に発表したウクライナ戦況報告によれば、クラホペ周辺のウスペニフカとハニフカ周辺においてウクライナ軍部隊を駆逐し、突出部を確保した可能性が高い、と分析しています。またこの際にウフレダール周辺においても進出した可能性が高いとのこと。

 クラホペ周辺のウスペニフカとハニフカ周辺はクラホフからロシア軍が前進する場合において地形障害の無い地域に進出した事を意味していて、ロシア軍がウクライナ軍防衛の要所を制圧した事で大きく前進する可能性がでてきましたことを示しています。この方面においてロシア軍は弾薬を潤沢に使用している、という情報も紹介しました。


 ロシア軍は12月12日から13日にかけ開戦以来最大規模のミサイル攻撃を実施したと、ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告12月13日付発表で分析しました。ウクライナ空軍によれば、この攻撃には弾道ミサイル7発、巡航ミサイル87発、無人機193発が発射され、ウクライナ空軍は大規模な迎撃戦を実施したという。

 ウクライナ空軍によれば弾道弾1発と巡航ミサイル80発及び無人機105機を撃墜したとしていますが、ウクライナのエネルギー企業DTEKによればこの攻撃により広範囲の電力供給網と火力発電所が破壊されたとしています。ロシア軍は開戦以来、冬季にエネルギー施設を攻撃し暖房施設などを破壊するインフラ攻撃を続けています。


 ロシア軍はライマン地区において大規模な歩兵攻撃の準備を行っている、これは12月13日付ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告によるもので、この地域を防衛するウクライナ軍報道官の発言を紹介、これによればライマン方面での攻撃は今後数週間以内に本格化する可能性が高いとのこと。チャシブヤール近郊でも歩兵部隊浸透がみられるという。

 歩兵部隊による攻撃は、タヴリスク群報道官ヴォロシン大佐の発言でも小規模な歩兵部隊による絶え間ない攻撃により浸透を続けているとしています、こうした攻撃によりロシア軍歩兵部隊はかなりの損害を受けていると分析していますが、損害が大きくともヴェリカノヴォシルカを制圧する為の決意は変わっていない、と分析しています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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