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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】八坂神社紅葉,師走の紅葉巡りと間近となった鑽火式そして新年の白朮祭

2024-12-25 20:22:53 | 写真
■白朮祭
 寒さ本番というと事ですがそのとおりで年末年始が近づいてきました。

 白朮祭、これはやはり難読文字、となるのでしょうね、おけらさいという、八坂神社の神事で年始に行われます、いや正確には大みそかから行われ、白朮火授与所というところで火縄に火をつけてもらいまして、この火を持ち帰り竈にくべるという。

 鑽火式という、これは明々後日にもう行われる火鑽臼での点火とともに白朮祭に準備が整うというものですから、もう今年もいよいよ、考えてしまうもの。今年は年の瀬まで有難いことに多忙ではあるのですけれどもね。

 八坂神社の白朮火、これは正月だけのものではなく神社全体で見ていますと実は1年間本殿内でろうそくに灯されまして燈し続けられるという神事でもある。するとやはり年始の行事というものは大切にされている、ということの証左でもありまして。

 年始の神事はこの火をくべた竈でその年最初の煮炊きをすると無病息災のご利益があるという。年始の煮炊きは御雑煮とか、また神棚のろうそくに火をともして、その火を使ってもいい、と言われてもいるのですが、市バスには火はもちこめなかったはず。

 をけら参り、とも呼ばれるもので、前に撮影に行きましたところ、結構な人口密度に化繊の上着を着て行ったり革の上着を着て行ってしまったので、ちょっと裸火は怖いなあ、と思いつつ、これも正月の行事なのだと感慨深く見守ったもの。

 紅葉の季節が遅かった、しかしもう雪の季節となっている、不思議なものです。年末年始、というものも間近ですし、本日はもうクリスマス、クリスマスのイルミネーションと紅葉撮影が重なるのも、これは昔は無かったという印象で思い出す。

 十二月になっても青椛、気温だけは冬になっていますが、実感するのは紅葉が遅れても暦はそのままですので火の沈むのが本当に早く感じるということ。椛を撮影できる時間も減ってしまう、という事になるのですね。

 異常気象の常態化、といいますか、既に京都には古都の庭園の苔が、この数年で真夏の高温に一機に曝され、一部寺院では人工霧装置をつかって夜間に苔を保護しているようですが、あんまり水をまきすぎると今度は伽藍のほうに黴が及ばないか心配だ。

 季節感といいますか、紅葉と年末年始のあいだにはちょっと時間がある、という感覚で一年の計画を立ててきましたので、こういう風に紅葉が遅くなってしまうと、師走の多忙感が極まりまして、この辺りは年賀状のさくせいなんかにも悪影響を及ぼして。

 ただ、夏の酷暑を思い出すと、一応紅葉の季節が来たとともに、木々も枯死せず、いちぶはもうこれだめらしいなあ、という枯死した様子をみてしまうのですが、それでも、遅れてはいるけれども紅葉を観れて、年末年始を準備に入ることができる、と。

 雪の気配もしますので、今年も一応、いや今年というよりもこの冬、というべきでしょうね、雪景色などを見ることも叶いそうですし、いちおう季節は廻っているのだと思う、それでも異常気象というものなのだけれども。

 八坂神社の紅葉を見るとともに、来年の紅葉というか徽章はどうなるのだろうと考えつつ、今年もいよいよ、白朮祭というものの季節を感じることができるようになってきたわけですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】八坂神社紅葉,祇園界隈と東山界隈を巡る基点の神社を彩る紅葉の木々

2024-12-25 20:00:44 | 写真
■紅葉を巡り
 メリークリスマスです。

 八坂神社、紅葉を巡りました。全国的にこの神社を有名にしているのは、恐らくNHKなどで夏の風物詩のように全国ニュースの終わりのほうで紹介してくれる祇園祭、ではないかとおもうのですが、あの祇園祭がここ八坂神社のお祭りでもあるのです。

 楼門をくぐりますと、石段が曲がりくねって続いていまして、この辺りは東山と言われる通りの高低差を感じるのですが、その先に本殿があり拝殿なども、巨大な本殿が狭い場所に広がっている。参拝の列は拝殿まで伸びるが、隣から賽銭を投じても、いい。

 祇園社、祇園感神院、明治以前はこう呼ばれていまして、この名前ですと八坂まつりではなく祇園祭、と呼ばれます所以を親しみもてるのではないかとおもいます、ここは東山区祇園町北側という四条通の東端に鎮座していまして、祇園の繁華街からも楼門が。

 深夜にも煌々と照らされる楼門は、ちょっとほろ酔いの際にも遠景に目立つものでして、そして深夜にも参拝できる神社という事ですから、酔客でもなにかご利益を、と参拝する姿を、私はかなり前から興味深く見ていたのですけれども。

 併せて祇園界隈には、ちょっと敷居が高いとおもわれるかもしれませんが、それは一部の一角だけでして、少しも勇気でかなり美味しいものを手軽に頂けるという事もありますので、この界隈も散策の経路から、少し歩けば高台寺に清水寺に知恩院、かずおおい。

 紅葉の季節、東山界隈は混雑するところではあるのですが、祇園祭の神幸祭や年末年始と比べれば混雑など微々たるものでして、ちょっとした時間に早めの初詣、というわけではないのだけれども、参拝にかこつけて周りを散策するのは、たのしいもの。

 素戔嗚尊、櫛稲田姫命、八柱御子神、この三柱をまつる神社となっていまして、ただそのはじまりはつまり、祇園祭のはじまりは貞観11年こと西暦869年、神泉苑で行われた御霊会を原点としていまして。それが今日まで大切に継承されているということ。

 貞観時代というのは富士貞観噴火や貞観地震など、歴史上の大災害が凝集している時代です。平安時代、毎年のように疫病が洛中に黒い影を落とすようになっていました時代ですので、これを祓う神事として祇園祭が始まった歴史があるのですが。

 四条通から参拝に向かう際には、目の前の交差点の奥に石階段がありまして、此処の楼門は南楼門というこの神社一番の楼門よりは大きさは小さいのですけれども、目の前の道路とともに、自動車と神社、なにか古都らしい風情を醸し出すようで私は好きです。

 興福寺とつづいて延暦寺の影響を受けるなど、実は神社としてよりも寺院として認識されていたようで、のちに延久2年こと西暦1070年、朝廷から鴨川の西岸地域を境内として認められ、不入権、というものを承認されるなど異質な地位にありまして。

 神仏習合という歴史的背景はあったのですが、天台宗の延暦寺の末寺という位置づけになり、長くを時代と共に歩みました。ただ、神社としては足利義満の時代に祇園社を比叡山延暦寺から分離させるなどの措置を取ったことで漸く神社として認識されるように。

 紅葉の名所か、といわれますと、東山散策のさいの基点に、という印象があるのですけれども、同時に祇園や先斗町からいちばんちかい大きな神社という立地を見ていますと、ちょっとご飯を食べて、若しくは阪急や京阪で移動した際にちょっと寄れる神社だ。

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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-京都四条,雨の日はTea Time ネー!スコーン用意して,Waiting for you!

2024-12-25 07:01:55 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 Tea timeデース!Follow me!皆さんついて来て下さいネー!

 トンネルを抜けるとそこは雪国だった、ならば真夏の暑い一日では大喜びですし、真冬ですとさあ鞍馬だ大原だ仕事さぼろう、となるのかもしれませんが、阪急河原町の地下ホームから地上に出てざあざあ雨が時雨ているとちょっと憂鬱になる。

 Tea timeデース!私たちの出番ネ! Follow me! 皆さん、ついて来て下さいネー!という感じの午後の紅茶を考えるならば、載せる護衛艦はこちらのほうがよいのかなあ、と全然関係ない事を思い浮かべたりするのですが、ようするにお茶の時間という。

 リプトン、阪急河原町を地下から地上に上りまして京都セントラルホテルの近くに紅茶のリプトンがお店を出していまして、ここでは紅茶でほっと一息という時におすすめの空間があります、午後の紅茶、いや午後に小腹がすいたときにも、ちょっといい。

 Tea Time ネー! スコーン用意して、Waiting for you!と金剛さんが仰っているようにこれ、ダージリンとスコーンのセット、そう、これならば間食という罪悪感というよりは、これはそういうもので紅茶の一部なのだから様式美なんですよね、と。

 Tea timeデース! Huuuum~紅茶が美味しいネー♪という感じなのですが、しかし不思議なのはホワイトバランスの設定を変えたつもりはないのに同じ撮影環境でティーカップを撮影すると全然色彩が、これ、LED光の波長とホワイトバランスなのか。

 イチゴジャムとクリームに紅茶バターと、ジャムは三種類にスコーンも三種類、少しちぎってちょっぴり載せて、頂いてそして紅茶を口に含みそして次のスコーンを考える、その一見非効率かもしれない時間の流れの熟成を愉しむのが、Tea timeデース!

 COVID-19の厳しい時代は三条の明治屋でこれでもかというほど買い込んだ東インド会社の紅茶四種類を、二番茶三番茶と点てつつお仕事の合間に、お仕事の最中に過ごしました。コーヒーだとあれだけ飲めば体に悪そうだが、紅茶は、体によさそう。

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