北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【7D特報】イーグル北の空に機動飛行!千歳基地航空祭2019のF-15J(2019-08-04)

2024-12-28 20:15:15 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■最強へ!戦闘機マフィアの夢
 F-15イーグル、航空自衛隊の主力戦闘機による航空祭機動飛行の迫力と情景をお伝えしましょう。

 F-15戦闘機の機動飛行、EOS-7Dの独壇場という印象でしょうか。F-15戦闘機は戦闘機マフィアと呼ばれたジョンボイド空軍大佐らアメリカ空軍と戦闘機メーカーの一派が構築した独自理論にもとづいて設計された機動性の権化というべき戦闘機の体系を構成する。

 E-M理論、エネルギー機動性理論という概念をジョンボイド大佐はバージニア工科大学での学位取得とともに構築してゆくこととなります。要するに機動性を最大限発揮するためのエンジン出力と機体形状というものを突き詰めた、科学の成果としての戦闘機、と。

 戦闘機マフィアという呼び名は揶揄された事を気に入っての自称ですが、ボイド大佐自身は、その軍歴を1945年の陸軍入隊から始めており、日本終戦後は進駐軍として日本にきました経験もあります。そして戦後復員し、元軍人援護法でアイオワ大学に進学しました。

 ROTC戦略将校予備課程、大学では学費を気にせず履修できるROTCにすすみ、意外にも経営学を専攻、卒業とともにアメリカ空軍少尉に任官、最初の赴任地はジェット機空戦激しい朝鮮戦争の第一線で、当時の最新鋭戦闘機F-86の操縦士として、従軍しています。

 F-100戦闘機、ボイド氏は戦後F-100の教官をつとめています。スーパーセイバーとして航空自衛隊でも検討されつつ、戦闘爆撃機としての運用は不要として採用されていませんが、教官として40秒間での不利な姿勢からの優位への転換にかんする操縦理論を構築する。

 航空攻撃研究。この理論は1958年に機動と対機動を包括し体系化されていまして、この理論の評価を経てF-100教官に続いて命じられたジョージア工科大学への研究単位取得が、F-15へとつながってゆきます。大学での熱力学理論の視点、戦闘機の操縦へ応用されます。

 トーマスクリスティ国防総省コンピューター技師は、この理論のコンピュータでの再現へ強い熱意を示し、ここで二人は意気投合、この二人組が戦闘機マフィア誕生の瞬間でした。熱力学と空気抵抗で戦闘機の航空戦における優位性が決まる、これはE-M理論というもの。

 東京五輪が開かれた1964年にE-M理論が完成、この理論が広まるとともにアメリカはヴェトナム戦争へ突入することとなり、戦闘爆撃を念頭に重量が肥大化した高性能な戦闘機が、近接戦闘では軽快な格下のMiG-19やMiG-21に敗北する状況が広がる最中、転機が。

 F-X開発、アメリカでは現在のF-15戦闘機につながる主力戦闘機開発が介しされました。1966年にF-X開発チーム参加を命じられたボイド大佐は当時、27tまで肥大化する計画であった戦闘機計画を推力をそのままに空戦以外の部分を切り離して18tまで軽量化します。

 F-15は、機動力を持って優位を獲得するという認識と、27tの戦闘機に搭載される最高性能のレーダーや27tの構造を支える強靱なチタン構造をそのまま、つまりGに強い、戦闘機を軽量化したものであり、この結果、空中戦に無敵という機動力を有するに至りました。

 空中戦では2020年に至るも無敵であり、万一主翼を片方全部失っても飛行して帰還できる、F-15はこうした戦闘機として今日も君臨しています。長くなりましたがいいたいことは何か、といわれますと、F-15の機動飛行でピンボケになるのは仕方ない事なのだよ、と。

 航空自衛隊の航空祭では安全第一で安全規則にがんじがらめの飛行展示枠内でも、ものすごい機動飛行を展示しています。だからこそ、ピンボケを量産するのは致し方ないのですね、戦闘機マフィアのものゆえ。そんな認識で写真などを見ていただけると、幸いです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-寺町,多忙な年末もせめてハイカラで年末の気分転換をしよう

2024-12-28 14:11:13 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 たつみさん行ってきた話題です。

 年の瀬、しかし今年の年の瀬は多忙を極めていて、オーバーワークを具現化したような状況となっている最中、もう忘年会は全部断り、新年会は疲労困憊で寝ているだけの欠席なのだろうなあとおもい、年始挨拶で寝正月と決め込む今日このごろ。

 ハイカラで、せめてハイカラで年末の気分転換をしよう、と思い込みましたのは有名な寺町通りのあたりです。不思議に思うのは寺町と新京極は修学旅行生の街だというのに、こういう、前は青少年が入れない劇場さえ隣接していた、という街のつくり。

 寺町で一杯、ハイボールとカラアゲ、ハイカラっていう名前はどこから来たのだろうかとおもうのだけれど、妙に合うのは確かです。ハイボールのハイがなんなのかとか、タコハイボールのタコってなんなのだろう、という長年の疑問もあるのだが。

 焼酎のロックを、一ついただくこととしましょう。タコハイボールのタコの正体というのは、そう、いまこの瞬間にスマートフォンで検索するとすぐにわかるような内容なのだが、敢えて検索しない、いつかこういうところで教えてくれるだろう。

 手羽先を続いて注文しまして、焼酎とあわせます。芋焼酎か麦焼酎かで迷うところ、米焼酎よりは日本酒のほうが好きですからねえ。外は結構な低温なのだけれど、この寒さだと鞍馬は雪かな、とおもいつつ、ロックで冷たい焼酎を啜る大いなる矛盾だ。

 一年間を思い返すと、短いようでいろいろあった、忙しいときと凪の時間帯というかきかんがあることを認識した、もっとも、忙しいときは年度末付近とか二月あたりに集中していたのが、今年は年末に凝集して年賀状さえ手をつけられていないけれど。

 たつみ、この居酒屋さんは京都でもけっこう有名店らしい、けれども有名店という割には混雑していないときは混雑していないし、値段も手頃で美味しいものが安く頂ける、たつみ、早い時間帯から暖簾を出している、ちょっとお薦めのお店のひとつ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都発幕間旅情】近鉄21000系特急電車アーバンライナーと近鉄22000系特急電車ACE,冬の近鉄名古屋駅前の行き違い

2024-12-28 07:00:02 | コラム
■アーバンライナーとACE
 こういうアングルが好き。

 近鉄21000系特急電車アーバンライナーと近鉄22000系特急電車ACE、名古屋市内の近鉄名古屋駅をもう間もなくのところで二つお編成が行き違った瞬間を撮影しました、昔は此処であししげく撮影していたものですから。

 年の瀬、という単語が見えてきたのですが、ちょっと多忙という事でことしの仕事納めは大晦日になるか最悪と指呼してしまうかなあ、という今日この頃です、故にちょっと年末年始の準備も遅くなるのは目に見えているのですけれども。

 年末年始、考えると速いものではあるのだけれども、今年前半いろいろ大変で、しかしCOVID-19の五類変更から一年という事もありまして、すくなくとも昔ほどではないけれども、名古屋には遠出できるようになったなあ。

 近鉄のアーバンライナー、つまり名阪甲特急は観れていない時期が長かったように思うものですから、いつのまにか、特急ひのとり新時代が来ていたのもコロナの時代だったわけで、コロナ明けを丸々実感できたというかんじの。

 名古屋に毎週、ではないけれども毎月数回の感覚で行けるようになったという事が、先ず平時に戻ったところなのかなあ、という感じで、それは近鉄本線の電車ともまた気軽に撮影できるようになったという事とも裏返しでして。

 近鉄21000系特急電車アーバンライナーと近鉄22000系特急電車ACE、考えるとJRの青春18きっぷが使いにくくなると、近鉄の乗り放題チケットの有用性がきわだってくるところですから、来年はもっと利用するのかな、と考えたりする、年の瀬です。
コメント (1)
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