北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【M-5撮影特報】桂駐屯地創設70周年記念桂駐屯地祭.極彩色に彩る京都の紅葉と自衛隊(2024-12-01)

2024-12-26 20:11:51 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■桂の訓練展示
 紅葉と駐屯地祭というものをしっかり撮影出来たのは久しぶりでありがたいおもいがしましたね。

 訓練展示では、FH-70榴弾砲と16式機動戦闘車が参加していて、この二つの参加部隊が第13旅団であることに驚きました、こういうのも第3師団管区内で第13旅団の部隊が出てきますのは中部方面隊記念行事くらいかもしれないから。

 ヤラれた!想定では16式機動戦闘車が戦闘により損傷し、機動不能に陥ったという状況、16式機動戦闘車が16式戦闘車になってしまったわけだ、これを中部方面後方支援隊が回収、確かに、このシナリオでは今津からは来てくれない。

 パジェロも機銃を搭載するとこんな感じで見栄えがします、1/2tトラックという、73式小型トラックの呼称が切り替わった際になかなか12.7mm機銃を積んで展示に出なかった時期があって、いや2007年の大久保駐屯地祭は凄かったが。

 機銃を搭載したパジェロというものも迫力ある、と感じるところ。昨今、この種の車両が各国軍で少なくなっていて、フランス軍なんかは遂に市販車に迷彩塗装を施す、結構無茶な車両をこの種の野戦車両の後継に当てていた。

 高機動車あたりを、このパジェロの後継にすべきかもしれないけれども、大きすぎるという反論には素直に首肯する。するとスバルのインプレッサあたりを後継にしたいが、あれだとこんな感じで機関銃を積むことは出来ない。

 16式機動戦闘車を輸送車両に乗せる展開、自分なんかは自動車の運転が微妙な感じなので、こう、載せるまでにたっぷり10分は頂きたいところ、充分の十分ではなく10分ね、このあたりで自衛隊の車両への慣熟度合いを感じまして。

 パジェロ、機銃で警戒しているものの、運転手は後方で作業に当たっているわけで、いま敵の攻撃を受ければ身動きがとれないのか、というのは事実ではある。すると、もう少し硬い車両が必要になるのか、このままでいいのか。

 戦車は破壊されるものの、乗員が無事であれば戦車回収車でいちはやく回収し、後方で修理していかにはやく戦線復帰させられるかが、つまり戦車の破壊からの復帰をどのように迅速に行うのかが戦車部隊の強さの要諦のひとつ。

 機動戦闘車の場合は、例えば敵の対戦車火器による直撃を受けてしまった場合、これを修理して前線に復帰させるにはどのくらいの期間を見込んでいるのか、つまり長く戦える車両なのかな、という素朴が疑問が改めてわいてきます。

 回収車、考えると11式装軌車回収車なんかは戦闘車両としての形状を、なにしろ原型が戦車、維持していますが、重装輪回収車なんかは形状が戦闘を想定しているものではなく、すると16式機動戦闘車派生の回収車が必要なのかな。

 桂駐屯地祭は、規模は小さいものの工夫されていて、輸送部隊が攻撃を受けるとか、微妙に展示が変わっていまして、もっとも一般見学者の席も狭くなったり広くなったりで油断できないのだけれども、毎年違っていまして。

 京都市唯一の駐屯地、後方支援部隊ですから派手な射撃なんかはできないのだけれども、こんな感じでいろいろとみていますと、桂でなければ見られない展示は多いのだなあ、と実感します。ほかと重ならない限り、行きたい行事なのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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ウクライナ情勢-ロシアクルスク州北朝鮮軍部隊に大きな死傷者,ミサイル攻撃-ウクライナ国内の大使館などが少なくない被害

2024-12-26 07:00:26 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 ウクライナ情報です。

 北朝鮮軍部隊に大きな死傷者が出ている模様です、ISWアメリカ世創研究所12月20日付ウクライナ戦況報告によれば、アメリカ国防総省のライダー少将が19日に示した分析によればロシアクルスク州において北朝鮮軍兵士に数百名の死傷が出たと発表しました。一方、クルスク州にほど近いハリコフにおいては激戦が展開されているもよう。

 ハリコフ州軍事部門責任者であるシネフボフ氏によるとロシア軍はクピャンスクの北にあるドヴォリチュナを北から迂回しようとしているとのことで、この関係でオスキル川の西岸の森林地帯に陣地を保持している可能性があると述べたとのこと。ロシア軍のこのところの攻勢は北朝鮮軍兵士参加により、兵力余裕が生まれたことと関係があります。

 戦況全般を見ますと、ロシア軍はクルスク州スジャ北方のマラヤロクニャの西部およびクピャンスク南東のザフリゾヴェ北部、トレツク市内の北部と南東部で前進で前進し、ウフレダールの北西のヤスナポリャナを占領した可能性が高いとのこと。この冬はウフレダールの攻防戦が大きなターニングポイントとなるのかもしれません。

 ロシアのミサイル攻撃によりウクライナ国内の大使館などが少なくない被害を受けているもようです。ISWアメリカ世創研究所12月20日付ウクライナ戦況報告によればロシア軍弾道ミサイル攻撃により12月20日朝までにキエフ市内中心部の複数の大使館が被害を受けたといいます。これらはイスカンデルM/KN-23弾道ミサイルの攻撃によるもの。

 ウクライナ空軍が発表したところによれば、ロシア軍が12月20日朝、キエフ市内に向けイスカンデルM/KN-23弾道ミサイル5発を発射、ウクライナ軍によればこれら5発は全て撃墜したとしていますが、これにより生じたミサイルの破片がキエフ市内のインフラなど一部は開始、死傷者が出たという。そしてこの被害が各国大使館へ及んだ。

 ウクライナ外務省のティキー報道官によれば、この攻撃により被害を受けたのは、アルバニア大使館、アルゼンチン大使館、北マケドニア大使館、モンテネグロ大使館、パレスチナ大使館、ポルトガル大使館が建築物などに被害を出しているとのこと。大使館建物への攻撃はウィーン条約において厳しく制限されています。

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