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【日曜特集】小牧基地オープンベース2019【5】C-130H輸送機とKC-767空中給油輸送機の着陸(2019-11-09)

2023-05-28 20:05:47 | 航空自衛隊 装備名鑑
■飛行展示ひと段落へ
 C-130H輸送機とKC-767空中給油輸送機の飛行展示はいよいよ終了するもよう。

 飛行展示を終えたC-130H輸送機2機がアプローチしてきました、C-139H輸送機は自衛隊では小牧基地に集中配備されているもので、それも国際協力任務や邦人救出任務へはC-2輸送機が配備開始されるまでほぼ唯一の選択肢と云える装備、こうやってみると多い。

 四発機の迫力、というのでしょうか、勿論飛行している様子も迫力があるのは確かなのですが、地上に在って数機が並んでいるだけでも、早い話5機のC-130Hが並んでいるとエンジンだけで20基あることになり、その翅の数も多いのですから、妙に賑やかです。

 C-130H輸送機は滑走路上空をローパスしてと、その先に漸く着陸態勢へと入ってゆきます。そのまま着陸すればいいじゃあないか、と思われるかもしれませんが、この編隊でローパスする様子一つとって飛行展示であったりします、民間の旅客機と戦術輸送機の違い。

 戦術輸送機、小牧基地は平和ですが、戦術輸送機は先日のスーダンのような危険な地域へ飛行しなければなりません、すると着陸するまで航空機が旋回し滑走路に接近する経路は決まっています、滑走路に向かうのだからその延長線上しか飛行経路は無いわけです。

 スーダンは幸い無事であり、また自衛隊機は過去に戦闘に巻き込まれて輸送機が撃墜されるような事は幸いありませんでしたが、編隊を組んで滑走路上を一回飛行し、そのまま編隊を説いて短時間で着陸するのは、部隊が相手の攻撃を受けかねない時間を限定する。

 イラク派遣、航空自衛隊の空輸支援は私などは開始されるところから終了するところまで、リアルタイムで見守っていた世代なのですが、考えるとイラク戦争開戦の頃、今の大学生の子たちはまだ生まれたばかりだったのか、と思うと少々衝撃を受けるところですが。

 バクダッドへの輸送支援では、携帯地対空ミサイルを何処からか入手したテロリストにより旅客機転用の貨物輸送機等が破壊される事件が相次いでいました、ここに自衛隊も物資を運ぶ必要があり、小牧基地のC-130Hが派遣されていた、無論準備はしていました。

 硫黄島で模擬地対空ミサイルを用いて実際に輸送機へ発射、この熱源に対してIRフレアーを発射してミサイルをかく乱すると共に回避軌道をとる、という訓練も行われていた、現在の機動飛行のようなものはその前からやっていましたが、その基礎があってこそ。

 レーザー機体自衛装置など、しかしIRフレアーだけでは危険を排除できない時代ですので新しく開発されている装備があります、アメリカ空軍が横田基地へ配備しているC-130J輸送機は、そうしたものを機体の各所に装備していまして、自衛隊も必要な改修だとおもう。

 KC-767空中給油輸送機のローパス、なのだ、けれど、も、ねえ。やってしまったと思われるかもしれません、その通り、直前のC-130Hの編隊を追う為にレンズを望遠レンズにしていましたので、二機で迫るKC-767のうち、かたほう一機しかフレームに入らない。

 二機編隊で飛行しているのだから、ちょっと残念に思った。いや、EOS-7Dmark2とともに予備のEOS-7Dの方も担ぎ出して広角レンズ用と望遠レンズ用で二台もちにしていれば、とも思うのですし、実際昔やっていたのでしたけれども、この日は一台体制でした。

 28-300mmという便利なズームレンズがありまして、これをEOS-7Dmark2に装着していれば一台でもなんとかなった。けれどもKC-767は編隊を開いていましたので、28mm広角で映らなかったのです、15-85mm広角レンズにしていれば、と失敗してしまった。

 C-130の着陸が始まる、時間帯は間もなく航空祭の幕間、というところか。航空祭で忘れてはならないのは、お祭りという事ですので飲食屋台が意外に頑張っているという事で、飛行展示の合間を縫って美味しいものを食べるところでもありますし、その時間が近づく。

 補給というか食事は重要なのですが、そしてもう一つ忘れてはならないのは水分補給できる場所と、もうひとつはお手洗いという。水分補給、いちおうミネラルウォーターなんかは持って行くのですが、晴天ですと極度に乾燥していますし水分がどんどん抜けてゆく。

 脱水症状にならないように木を点けねばならないのだけれども、この航空祭を撮影している時に撮影位置の周りには基本飲料水を売っているところなんてものはありません、格納庫の裏側とか、遠い場所まで転進しなければならない、一人で撮影すると不便ですよね。

 美保基地航空祭でしたか、飲食販売スペースとは別に、土産物販売スペースしか無く、ええい何かあるだろう、とおもって駆け込んでみると、大山の水、でしたか、あとは梨の飲み物が土産用に、なぜか冷やして、売られていまして三本衝動買いしたことがありました。

 大山の水、美味しかったです。干天の慈雨という言葉が有りますが、慈雨という以上に元々美味しいお水を、そういう時に頂いたのだ、蟹も鮨も美味しかったですが、水も美味しかったですね。いや、ノドグロの刺身も美味しかったんですよ。でもあの時の水は、ね。

 名古屋飯、というんですか名古屋の大衆料理、小牧基地航空祭では見かけないものが多い。皆さん発汗して塩分が不足しているでしょうから、味噌煮込みうどんとか、模擬店で販売してくれればなあ、と想ったりするのです。あとは味噌カツでしょうか、これはあるか。

 きしめん。思えば航空祭ではおうどんはあってもきしめんを視ないような気がします、名古屋駅のきしめんは名古屋の玄関口というのですが、ホームごとにきしめん屋さんが有り、例外なく美味しかったですね。小牧基地でも県営名古屋空港に隣接、名古屋の文化圏だ。

 味噌煮込みうどん、航空祭で売られていないのは、やはりこぼしたときのダメージなのでしょうか、それとも使い捨て容器では熱すぎるのでしょうか、それでも噛み応えのある麺と滋味というか塩分と出汁の利いた味噌煮込みうどんは、食べてみるとおいしかったなあ。

 モーニング、航空祭では見かけないのですが、例えばアイスコーヒーと小倉トーストのセットを売店で売ってほしいなあ、と思ったりもする。岐阜県と愛知県の喫茶店では、コーヒー一杯を注文すると午前中の時間ではトーストやおぎぎりや、鮨がつくサービスが。

 小倉トーストは、小倉餡をバタートーストの上に載せたもので、カロリーの爆弾のようなものですが、モーニングで供されるトーストは半分にカットされており、まあ、カロリーが半分ということか、甘くておいしい。鮨のつくモーニングは、実際食べた事がある。

 鉄板ナポリタンは、流石に無理ですよね。マウンテンという名古屋の喫茶店では、あんかけパスタという、小倉餡をスパゲティに掛けたとんでもないメニューがあり、これを仮に航空祭で出してみたら、話題になるのかなあ、美味しいには美味しいという話も聞く。

 航空祭はお祭りなのだから、らしさ、というものを食べ物でも味わいたいものだと思いつつ、結局は手堅くヤキソバとかタコヤキとかを食べる、もっとも小牧基地では焼き牡蠣が売られていた事もあり、それからホタテもあった、これはもうトクベツな美味しさでした。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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