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ロシア-ウクライナ支援のポーランドとルーマニアへの天然ガス供給停止,懸念されるNATOとの対立への一線

2022-04-30 07:01:33 | 国際・政治
■臨時情報-ウクライナ情勢
 日本もロシアからの天然資源には一定程度の依存度が在るのですがロシアは過去繰り返し政治と掲示は別であると主張してきました、その一線が東欧で越えられたもよう。

 天然ガス供給停止。これまでロシアは欧州のほぼ全域へ天然ガスを供給していたガスパイプラインを、ロシア経済制裁への報復として停止させるのではないかとの懸念がありましたが、これまでロシアの天然ガスは安価であるとともに政治的理由では切断されないという、いわば経済安全神話への一線とされていました、この一戦が越えられた事態といえる。

 ポーランドとルーマニアへの天然ガス供給が停止される、これはロシアの資源最大手ガスプロム社が、ロシア政府が要求している支払いのルーブル変更への契約切り替え要求に追う以内として、ウクライナと国境を隣接させているポーランドとルーマニアへの天然ガス供給停止を発表したのでした。両国の化石燃料におけるロシアへの依存度は高いものです。

 EU欧州連合は、しかし毅然として対応する方針です。具体的には欧州全域への天然ガス供給は継続している為、ドイツなど供給継続地域から、今回停止されたポーランドとルーマニアへ融通する方針です。ただ、今後はドイツなどへの供給停止の可能性も否定できない為、欧州への天然ガス供給を経済の主軸においたロシアは、明らかに一線を超えた構図だ。

 ロシアが次はどこで一線を超えるのか、この視点についてウクライナに侵攻した以上は国際法上の分別などはなのではないかとの危惧もあるようですが、しかし杞憂と云える部分もあるのかもしれません、例えばロシア軍の行動として懸念されたのが、ウクライナ国内へのNATO輸送機への攻撃、海底インターネットケーブルへの深海潜水艇による攻撃等が挙げられた。

 一線、NATO機への攻撃は慎重に避けられていますし、海底ケーブル網への攻撃の危険などは侵攻から二週間程度の後、ロシア軍がウクライナでの攻撃を停滞させている時期に、ロシア軍には原子力推進を含め深海潜水艇が多数あり、これらが世界の情報通信を司る海底ケーブル網を攻撃するのではないかとの懸念が一部識者により指摘されていました。

 海底ケーブルへの攻撃は、トンガ海底火山噴火での通信ケーブル破損が大きく報道されていた為に、これに着想しての識者による視点なのかもしれませんが、確実に武力攻撃とみなされる行動でもあります。開戦から二カ月以上、しかしロシア軍はこれら、ウクライナ以外の国を攻撃し戦線を拡大する選択肢は厳重に避けている、現段階では分別はあるようです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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