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東京都心ブルーインパルス明日飛行展示,新型コロナウィルス対処医療従事者感謝へ自衛隊発表

2020-05-28 20:20:41 | 防衛・安全保障
■東京上空ブルーインパルス
 ブルーインパルスの飛行展示が前日に急きょ発表されるというのは異例です、それも東京都心でとなればなおさらと云えましょう。

 ブルーインパルスは明日東京上空を飛行する。防衛省は本日、COVID-19新型コロナウィルス感染症と戦う医療従事者への敬意と感謝を込めて明日、東京上空においてブルーインパルスによる飛行展示を実施するとのこと。プレミアムフライデーという言葉がありましたが、ブルーインパルスが東京上空を飛行する初のプレミアムフライデーとなります。

 アクロバット飛行による医療従事者への感謝表明はイタリアや中国はじめ各国で実施されています。もっともカナダ空軍においてこうした感謝飛行へ向かう途中の機体が基地近傍にて墜落するとの痛ましい事故も発生しています、今月18日にスノーバーズ所属のCT-114練習機がカムループス飛行場付近にて墜落してしまいましたのは残念でした。

 東京上空においてのブルーインパルス飛行展示の実施は1964年東京五輪など過去に2回しか実施されておらず、新型コロナウィルス国家緊急事態宣言解除という節目とはいえ、異例の飛行展示となります。前回のブルーインパルス東京上空飛行展示は2014年、国立競技場の東京五輪にあわせた建て替えに際しての旧国立競技場記念行事の際でした。

 東京五輪においてもブルーインパルスは飛行展示を実施予定でした。もっとも、東京23区外であれば例えば2017年に八王子市の市制100周年記念行事に際しても飛行展示を実施しています。そこで、明日の飛行展示が何処でどの時間帯に実施されるかについては気になるところではありますが、その詳細は明日、航空自衛隊が発表するとのこと。

 航空管制と騒音、東京上空においてブルーインパルス飛行展示が難しい背景には、東京上空の羽田管制空域が世界有数の航空過密空域となっていまして、多数の旅客機が発着している事情があります。特に首都圏の多くを第二次大戦後は在日米軍横田管制空域として移管したままであり、そのしわ寄せが羽田管制空域の過密となっているかたち。

 入間基地。ブルーインパルスは所属する第4航空団の松島基地から既に先ほど、埼玉県の航空自衛隊入間基地へ展開を完了したとのことです。入間基地には中部航空方面隊司令部がおかれるとともに西武電車で都心から一本という好立地もあり、自衛隊でもっとも混雑する航空祭、ということで有名です。明日はここから離陸するのでしょう。

 ブルーインパルス飛行展示の飛行経路は現在のところ未発表ですが、都心を飛行すると考えられ、時間帯については未発表ですが、前回の2014年旧国立競技場の際には1700時台に飛行展示を実施しています。どの区分で、どこまでの飛行展示を行うかについても、未発表です。ただ1964年東京五輪当時のF-86Fと比較しT-4は長時間飛行可能だ。

 明日の天候は不明ですが、雲量や視程次第で雲底の高さが充分あれば、ブルーインパルスは案外30km程度離れていても望見することが出来まして、過去には名古屋市内から岐阜基地航空祭予行のブルーインパルス飛行が見えましたし、彦根上空のブルーインパルスが大津市近郊からみえた、というおはなしもあります。意外に見える。

 航空自衛隊が明日発表するブルーインパルスの飛行展示、飛行時間帯や飛行空域、こちらについては明日発表されましたらば、第二北大路機関と第52北大路機関にてお伝えしたいと思います。感謝の飛行展示、京阪神地区や中京地区、北陸地方や北海道など先頃まで特定感染地域となっていた地域でも実施を期待したいですよね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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