■防衛情報-ウクライナ戦争
兵力集中阻止の為の精密攻撃というウクライナ軍の昨今効果を上げている運用を見ると、この種の運用には戦闘ヘリの有用性を改めて考えてしまうのですよね。
ウクライナ軍は小型無人機によりロシア軍が攻撃発起点へ兵力集中を阻止する運用をとっている、ISWアメリカ戦争研究所1月23日付戦況報告にその概要が示されました。クレミンナの西のヤンポリフカやノボミハイフカの北東地域において、ロシア軍は毎日、数百名の死傷者を出しながら幾つかの戦線では数十m規模ではありますが前進しています。
中隊以上の兵力集中を阻止する、ウクライナ軍が現在注力している戦術は10両以上の車両や2個中隊以上の車両が集中できないように無人機攻撃をあつまっている兵力に対して積極的に行い、ウクライナ軍前哨陣地へ到達する兵力を中隊以上の兵力に膨らませないようすることで前哨陣地を突破させず限られた兵力でも各個撃破を図っているということです。
■ハリコフ州へ浸透兆候
わが国では沿岸監視隊などが方面隊単位で置かれているのですが国境監視技術というものが重要だ。
ロシア軍非正規部隊の少数兵力がハリコフ州へ浸透兆候があった、ISWアメリカ戦争研究所が1月24日に発表したところによればウクライナ統合軍司令官セルヒイナエフ将軍の発言として、1月24日にロシア軍破壊工作部隊がハリコフ州の国境を突破しようとしたとし、またロシア軍は越境し、ハリコフ州プレテニフカを一時的に占領したと発表しました。
ハリコフ州プレテニフカはロシアウクライナ国境から2kmの地域にあります。ただ、ロシア側が発表したものの一時的な占領を示すファクトチェック可能な写真などは発表されておらず、この一連の行動はウクライナ軍防衛体制をハリコフ州にも分散させ、アウディイフカなどの防衛体制を弱める為の情報戦やプロパガンダの可能性もISWは指摘しています。
■アウディイフカの現状
ロシア軍は市街戦による浸透攻撃へ切り替える準備をしているとも伝えられるのですが両翼包囲された場合でも防衛線を維持する方法はどういったものがあるのだろう。
アウディイフカの現状についてISWアメリカ戦争研究所が1月24日に示した報告書によれば、長期間に渡る砲撃によりアウディイフカ南東部の住宅をはじめとした建築物は全て破壊されているとのこと。アウディイフカ北西部には若干の建物が残るもののロシア軍が砲撃を続けており、一方、攻撃は現在のところ砲撃が主体になっているという。
アウディイフカ側面は両翼包囲に近い状態ではあるものの、戦線は安定しており短期間で瓦解する可能性は低いいっぽうでウクライナ軍あ砲弾不足と交代人員不足に曝されているとも指摘しています。アウディイフカへのロシア軍大規模攻撃は2023年10月から激化しているものの、4カ月間で4kmの前進に留まり、ロシア軍死傷者は12000名といわれます。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
兵力集中阻止の為の精密攻撃というウクライナ軍の昨今効果を上げている運用を見ると、この種の運用には戦闘ヘリの有用性を改めて考えてしまうのですよね。
ウクライナ軍は小型無人機によりロシア軍が攻撃発起点へ兵力集中を阻止する運用をとっている、ISWアメリカ戦争研究所1月23日付戦況報告にその概要が示されました。クレミンナの西のヤンポリフカやノボミハイフカの北東地域において、ロシア軍は毎日、数百名の死傷者を出しながら幾つかの戦線では数十m規模ではありますが前進しています。
中隊以上の兵力集中を阻止する、ウクライナ軍が現在注力している戦術は10両以上の車両や2個中隊以上の車両が集中できないように無人機攻撃をあつまっている兵力に対して積極的に行い、ウクライナ軍前哨陣地へ到達する兵力を中隊以上の兵力に膨らませないようすることで前哨陣地を突破させず限られた兵力でも各個撃破を図っているということです。
■ハリコフ州へ浸透兆候
わが国では沿岸監視隊などが方面隊単位で置かれているのですが国境監視技術というものが重要だ。
ロシア軍非正規部隊の少数兵力がハリコフ州へ浸透兆候があった、ISWアメリカ戦争研究所が1月24日に発表したところによればウクライナ統合軍司令官セルヒイナエフ将軍の発言として、1月24日にロシア軍破壊工作部隊がハリコフ州の国境を突破しようとしたとし、またロシア軍は越境し、ハリコフ州プレテニフカを一時的に占領したと発表しました。
ハリコフ州プレテニフカはロシアウクライナ国境から2kmの地域にあります。ただ、ロシア側が発表したものの一時的な占領を示すファクトチェック可能な写真などは発表されておらず、この一連の行動はウクライナ軍防衛体制をハリコフ州にも分散させ、アウディイフカなどの防衛体制を弱める為の情報戦やプロパガンダの可能性もISWは指摘しています。
■アウディイフカの現状
ロシア軍は市街戦による浸透攻撃へ切り替える準備をしているとも伝えられるのですが両翼包囲された場合でも防衛線を維持する方法はどういったものがあるのだろう。
アウディイフカの現状についてISWアメリカ戦争研究所が1月24日に示した報告書によれば、長期間に渡る砲撃によりアウディイフカ南東部の住宅をはじめとした建築物は全て破壊されているとのこと。アウディイフカ北西部には若干の建物が残るもののロシア軍が砲撃を続けており、一方、攻撃は現在のところ砲撃が主体になっているという。
アウディイフカ側面は両翼包囲に近い状態ではあるものの、戦線は安定しており短期間で瓦解する可能性は低いいっぽうでウクライナ軍あ砲弾不足と交代人員不足に曝されているとも指摘しています。アウディイフカへのロシア軍大規模攻撃は2023年10月から激化しているものの、4カ月間で4kmの前進に留まり、ロシア軍死傷者は12000名といわれます。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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