■臨時情報-台湾情勢
沖縄の直ぐ南での緊張状態は終戦記念日を挟んでも沸騰しつつある中で推移しているもよう。
アメリカのマーキー上院議員ら超党派の上下両院の議員5名は14日、台湾を訪問、蔡総統と会談に臨みました。会談には呉外交部長や立法院外交国防委員会も参加、ペロシ下院議長の台湾訪問を契機に中国が軍事演習を強化し台湾では中国軍の侵攻が現実化するのではないか不安が募っていた中でのアメリカ議員団訪問へ、蔡総統は感謝の意を表明しました。
中国軍は反発し15日から新たな軍事演習の開始を発表しています。ただ、ペロシ下院議長台湾訪問を契機としての軍事演習から、台湾周辺での中国軍事演習は常態化の様相を示しており、ペロシ下院議長訪台を口実として元々段階的に高める予定であった緊張を一挙に増大させたのではないかとの分析も成立ちました。今回の演習期間は発表がありません。
ホワイトハウス報道官の談話として、議員団の訪台は過去にも定期的に行われており特別な事ではないとしていますが、過去の議員団訪台では訪問日程などを事前に発表していたのに対し、今回は事前発表などはなく、中国側にアメリカなりの配慮をしたという事情はあるのかもしれません。一方でペロシ下院議長訪台への中国の過剰反応への対応策とも。
ペロシ下院議長訪台とともに中国軍は大規模な軍事演習を実施し、弾道ミサイルが沖縄沖の我が国排他的経済水域にも打ち込まれた事で、あからさまな恫喝であり軍事的示威行動と見る事が出来ましたが、これを以てアメリカの台湾との関係が委縮しては、逆に中国の軍事圧力にアメリカが屈し、中国に更なる行動の激化を黙認したと印象を与えかねない。
可能性の一つとして、中国が軍事演習の常態化により台湾封鎖の既成事実、例えば主要港湾付近でのミサイル演習の継続により船舶出入港を妨害し、今後の可能性として例えば機雷掃海訓練の名目での台湾周辺海域への機雷敷設訓練等を行う懸念が既にありましたが、逆手にとって議員団の訪台を常態化させ、中国を逆に疲労に追込む構図も、あり得るのか。
アメリカ政治を理解するならば、中国のような共産党の指針に全てが一本化する政治体制ではなく、基本的に公正と自由という指針とともに政治活動は自由であるのがアメリカです、故にバイデン政権の指針と理解するのは早合点ではあるのですが、結果論として訪問を向上かさせるならば、中国軍の稼働率を疲労に追込む一つの要素とは、なるのでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
沖縄の直ぐ南での緊張状態は終戦記念日を挟んでも沸騰しつつある中で推移しているもよう。
アメリカのマーキー上院議員ら超党派の上下両院の議員5名は14日、台湾を訪問、蔡総統と会談に臨みました。会談には呉外交部長や立法院外交国防委員会も参加、ペロシ下院議長の台湾訪問を契機に中国が軍事演習を強化し台湾では中国軍の侵攻が現実化するのではないか不安が募っていた中でのアメリカ議員団訪問へ、蔡総統は感謝の意を表明しました。
中国軍は反発し15日から新たな軍事演習の開始を発表しています。ただ、ペロシ下院議長台湾訪問を契機としての軍事演習から、台湾周辺での中国軍事演習は常態化の様相を示しており、ペロシ下院議長訪台を口実として元々段階的に高める予定であった緊張を一挙に増大させたのではないかとの分析も成立ちました。今回の演習期間は発表がありません。
ホワイトハウス報道官の談話として、議員団の訪台は過去にも定期的に行われており特別な事ではないとしていますが、過去の議員団訪台では訪問日程などを事前に発表していたのに対し、今回は事前発表などはなく、中国側にアメリカなりの配慮をしたという事情はあるのかもしれません。一方でペロシ下院議長訪台への中国の過剰反応への対応策とも。
ペロシ下院議長訪台とともに中国軍は大規模な軍事演習を実施し、弾道ミサイルが沖縄沖の我が国排他的経済水域にも打ち込まれた事で、あからさまな恫喝であり軍事的示威行動と見る事が出来ましたが、これを以てアメリカの台湾との関係が委縮しては、逆に中国の軍事圧力にアメリカが屈し、中国に更なる行動の激化を黙認したと印象を与えかねない。
可能性の一つとして、中国が軍事演習の常態化により台湾封鎖の既成事実、例えば主要港湾付近でのミサイル演習の継続により船舶出入港を妨害し、今後の可能性として例えば機雷掃海訓練の名目での台湾周辺海域への機雷敷設訓練等を行う懸念が既にありましたが、逆手にとって議員団の訪台を常態化させ、中国を逆に疲労に追込む構図も、あり得るのか。
アメリカ政治を理解するならば、中国のような共産党の指針に全てが一本化する政治体制ではなく、基本的に公正と自由という指針とともに政治活動は自由であるのがアメリカです、故にバイデン政権の指針と理解するのは早合点ではあるのですが、結果論として訪問を向上かさせるならば、中国軍の稼働率を疲労に追込む一つの要素とは、なるのでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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