■防衛情報-ウクライナ戦争
前回は大破でしたが今回は全損ということでセヴァストポリ軍港はもはやウクライナ海軍の狩場となっています。
8月初旬に行われた潜水艦攻撃について。少々古い情報となってしまいましたが、8月7日付のイギリス国防省ウクライナ戦況報告においてウクライナ軍が実施したセヴァストポリ軍港の潜水艦攻撃にかんする情報です。攻撃を受けたのはロストフナドヌ、キロ級潜水艦で、これは2023年9月に停泊中を攻撃されていたものと同じ。
ロストフナドヌへの攻撃はATACMS陸軍戦術ミサイルシステムと無人航空機が連携して実施されたとおもわれ、無人攻撃機による攻撃を先行して実施し、これによりロシア軍防空部隊の対応が飽和状態になったところでATACMSを撃ち込み、撃破したもよう。潜水艦は修理中ないし修理が必要な状況で攻撃を受けたもよう。
ATACMSの命中によりロストフナドヌの損傷度合いは大きく、残骸というほどに破壊されていることから修理不能とみられ、修理よりも別の新造艦を建造するほかない状況といいます。キロ級潜水艦はウクライナ本土をねらうカリブル巡航ミサイルの運用能力があるため、ウクライナ本土防衛からも最優先目標となっていた可能性があります。
■防衛情報-ウクライナ戦争
こちらは若干新しい情報です。なお、流石にセヴァストポリ軍港まで写真撮影に行けませんので今回掲載した写真は平和な時代に舞鶴を訪問したロシア艦の写真です。
ウクライナはロストフ州のカフカズ製油所を攻撃した、ISWアメリカ戦争研究所8月18日付戦況報告によれば、軍事情報総局が攻撃を実施、ロストフ州プロレタルスクのカフカズ製油所を攻撃しており、現地情報によれば少なくとも2回にわたる爆発を引き起こしたとのこと。ウクライナはロシアの戦費供給源への攻撃を強化しています。
一方、ISWは同じ日の報告でクルスク戦線について、ロシア軍は5000名の兵員をウクライナ軍に対する防衛に当てているとされますが、ウクライナ軍は6000名以上の兵力を越境させているとみられます。この点についてアメリカのウォールストリートジャーナルは、この地域には20000名規模の兵力が必要になるだろう、と分析しています。
ウクライナ本土の概況について、ウクライナ軍はスジャ近郊とシヴァンスク南東のイヴァノダリフカ近郊において複数のロシア軍陣地を攻撃し奪還したとのこと。クルスク戦線にロシア軍が投入している兵力は不十分な規模ではありいますが、ウクライナ軍はこの若干の変動を利用して領土奪還をすすめているといえるでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
前回は大破でしたが今回は全損ということでセヴァストポリ軍港はもはやウクライナ海軍の狩場となっています。
8月初旬に行われた潜水艦攻撃について。少々古い情報となってしまいましたが、8月7日付のイギリス国防省ウクライナ戦況報告においてウクライナ軍が実施したセヴァストポリ軍港の潜水艦攻撃にかんする情報です。攻撃を受けたのはロストフナドヌ、キロ級潜水艦で、これは2023年9月に停泊中を攻撃されていたものと同じ。
ロストフナドヌへの攻撃はATACMS陸軍戦術ミサイルシステムと無人航空機が連携して実施されたとおもわれ、無人攻撃機による攻撃を先行して実施し、これによりロシア軍防空部隊の対応が飽和状態になったところでATACMSを撃ち込み、撃破したもよう。潜水艦は修理中ないし修理が必要な状況で攻撃を受けたもよう。
ATACMSの命中によりロストフナドヌの損傷度合いは大きく、残骸というほどに破壊されていることから修理不能とみられ、修理よりも別の新造艦を建造するほかない状況といいます。キロ級潜水艦はウクライナ本土をねらうカリブル巡航ミサイルの運用能力があるため、ウクライナ本土防衛からも最優先目標となっていた可能性があります。
■防衛情報-ウクライナ戦争
こちらは若干新しい情報です。なお、流石にセヴァストポリ軍港まで写真撮影に行けませんので今回掲載した写真は平和な時代に舞鶴を訪問したロシア艦の写真です。
ウクライナはロストフ州のカフカズ製油所を攻撃した、ISWアメリカ戦争研究所8月18日付戦況報告によれば、軍事情報総局が攻撃を実施、ロストフ州プロレタルスクのカフカズ製油所を攻撃しており、現地情報によれば少なくとも2回にわたる爆発を引き起こしたとのこと。ウクライナはロシアの戦費供給源への攻撃を強化しています。
一方、ISWは同じ日の報告でクルスク戦線について、ロシア軍は5000名の兵員をウクライナ軍に対する防衛に当てているとされますが、ウクライナ軍は6000名以上の兵力を越境させているとみられます。この点についてアメリカのウォールストリートジャーナルは、この地域には20000名規模の兵力が必要になるだろう、と分析しています。
ウクライナ本土の概況について、ウクライナ軍はスジャ近郊とシヴァンスク南東のイヴァノダリフカ近郊において複数のロシア軍陣地を攻撃し奪還したとのこと。クルスク戦線にロシア軍が投入している兵力は不十分な規模ではありいますが、ウクライナ軍はこの若干の変動を利用して領土奪還をすすめているといえるでしょう。
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