■臨時情報-ウクライナ情勢
ロシアのウクライナ侵攻はウクライナがNATOに加盟しロシアを攻撃する拠点となる事を抑止するためという口実でしたが、この行動が欧州の危機感を煽り世界は世界大戦の瀬戸際に居続けている。
地域配備師団へ地対艦ミサイル連隊を、という特集がひと段落した後にはウクライナのNATO加盟可能性という視点を掘り下げて考えてみたいと思います。こういいますのも4月5日に気になる発言がありました、NATOのストルテンベルク事務総長は“ウクライナは将来的にNATOに加盟するというのがNATOの立場だ”と記者団へ発言したのです。
ブリュッセルNATO外相会合、ストルテンベルク事務総長の発言は4月5日に行われた外相会合に際しての記者会見において発言しているもので、“ウクライナがNATOに加盟するには同国が独立しており、かつ民主主義国家である必要があるが、現在はロシアによる侵攻でこの双方が挑戦されている”と発言、これをロイター通信などが配信しました。
ロシアは今のところ静観している、もしくはベラルーシへの戦術核配備発言などで、考えうる対抗措置を一通り示してしまっており、投了状態なのかもしれませんが、これは過去にフィンランド政府がロシア政府へNATO加盟交渉開始を通告した際に無反応であったことを思い出すほど、無反応という現状には何か意図があるのか、関心とともに見守りたい。
現段階でのNATO加盟はない、こう釘を刺したとも受け取れまして現在の戦闘が停戦しなければ具体的な議論を進めることはないと明言した構図でもあるのですが。どういった視点が考えられるのか。これまで、ウクライナのNATO加盟はNATO軍とロシア軍の全面戦争という懸念を拡大させ、それは第三次世界大戦へ繋がると考えられてきましたが。
二度目のウクライナ戦争を欧州は最早支援する余力がないためにウクライナをNATOに加盟させロシア軍が侵攻できないよう抑止させるのが目的ではないか。一つの視点としては要するに“ウクライナ支援疲れ”があり、今回は支援するが次回は核戦争を覚悟してでも戦争の再発を封じ込めたい、NATO加盟各国の意志があるのではないか、と解釈できる。
ウクライナがNATOに加盟した場合はクリミア奪還など独自の軍事行動をウクライナが勝手に始めロシアとの戦端を切るような状況を回避できる、こうした解釈も成り立つのかもしれません。ストルテンベルク事務総長の発言は様々な解釈が成り立つものですが、第三次世界大戦を回避する選択肢と覚悟について、近く掘り下げて考えてみたいと思います。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ロシアのウクライナ侵攻はウクライナがNATOに加盟しロシアを攻撃する拠点となる事を抑止するためという口実でしたが、この行動が欧州の危機感を煽り世界は世界大戦の瀬戸際に居続けている。
地域配備師団へ地対艦ミサイル連隊を、という特集がひと段落した後にはウクライナのNATO加盟可能性という視点を掘り下げて考えてみたいと思います。こういいますのも4月5日に気になる発言がありました、NATOのストルテンベルク事務総長は“ウクライナは将来的にNATOに加盟するというのがNATOの立場だ”と記者団へ発言したのです。
ブリュッセルNATO外相会合、ストルテンベルク事務総長の発言は4月5日に行われた外相会合に際しての記者会見において発言しているもので、“ウクライナがNATOに加盟するには同国が独立しており、かつ民主主義国家である必要があるが、現在はロシアによる侵攻でこの双方が挑戦されている”と発言、これをロイター通信などが配信しました。
ロシアは今のところ静観している、もしくはベラルーシへの戦術核配備発言などで、考えうる対抗措置を一通り示してしまっており、投了状態なのかもしれませんが、これは過去にフィンランド政府がロシア政府へNATO加盟交渉開始を通告した際に無反応であったことを思い出すほど、無反応という現状には何か意図があるのか、関心とともに見守りたい。
現段階でのNATO加盟はない、こう釘を刺したとも受け取れまして現在の戦闘が停戦しなければ具体的な議論を進めることはないと明言した構図でもあるのですが。どういった視点が考えられるのか。これまで、ウクライナのNATO加盟はNATO軍とロシア軍の全面戦争という懸念を拡大させ、それは第三次世界大戦へ繋がると考えられてきましたが。
二度目のウクライナ戦争を欧州は最早支援する余力がないためにウクライナをNATOに加盟させロシア軍が侵攻できないよう抑止させるのが目的ではないか。一つの視点としては要するに“ウクライナ支援疲れ”があり、今回は支援するが次回は核戦争を覚悟してでも戦争の再発を封じ込めたい、NATO加盟各国の意志があるのではないか、と解釈できる。
ウクライナがNATOに加盟した場合はクリミア奪還など独自の軍事行動をウクライナが勝手に始めロシアとの戦端を切るような状況を回避できる、こうした解釈も成り立つのかもしれません。ストルテンベルク事務総長の発言は様々な解釈が成り立つものですが、第三次世界大戦を回避する選択肢と覚悟について、近く掘り下げて考えてみたいと思います。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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