■防衛情報ウクライナ戦争
空挺部隊が精鋭の緊急展開部隊としてではなく単純に磨り潰されてゆく様子は隣国のこととはいえかなり不憫に思う。
ロシア軍は新編した第104空挺師団をウクライナへさっそく投入した、イギリス国防省ウクライナ戦況報告11月30日付情報によれば、第104空挺師団は1998年に第31独立親衛空挺旅団となった部隊で、ショイグ国防相が今年8月に決定した空挺軍増強計画の一環として師団に再編された。旅団はアントノフ空港攻略に投入され大損害を受けた。
第104空挺師団は旅団部隊の部隊を第337空挺連隊に再編し、追加の空挺連隊を新編、砲兵戦力として第52砲兵旅団を有する。この増強で空挺軍隷下の師団は5個師団となったものの、空挺軍隷下にかつてあった空挺師団と比して、練度の高い部隊が軒並み消耗しているため、かつての空挺師団の基準には達していない模様、投入先はヘルソン州だ。
■新たな空挺部隊
やはり単なる軽歩兵部隊として削られこういう軍隊としてはならないと考えます。
バフムト方面へロシア軍は新たな空挺部隊を投入した、ISWアメリカ戦争研究所12月1日付戦況報告によれば、現地のウクライナ軍報道官の発言としてライマン地区の空挺軍部隊より第98親衛空挺師団と第106親衛空挺師団をバフムトに転進させ東部戦線全体で作戦を強化しているとのこと。ただ、歩兵戦力としてであり空挺作戦は行われない。
空挺部隊は現在のロシア軍では通常の師団よりも練度の高い歩兵師団として位置づけられているもので、東部戦線ではこれらの増強を受けクピャンスク-スヴァトフ-クレミンナ線での攻撃が強化されており、アヴディイフカ北西3㎞地域やドネツク西方マリンカ近郊、クピャンスク北東のヴィルシャナ南東地域などで前進に成功したとしています。
■SA-15地対空ミサイル
自衛隊でいうところの短距離や近距離地対空誘導弾という。
ロシア軍はウクライナ軍無人機対策にSA-15トール地対空ミサイルを重視している、イギリス国防省ウクライナ戦況報告12月3日付発表によれば、短距離地対空誘導弾システムであるSA-15について、射程は15㎞でありながら、ロシア軍が誇る長射程のミサイルは基地や施設を防衛する想定なのに対し、前線防空を念頭に設計されているものという。
SA-15トール地対空ミサイルは脅威が出現した場合に即座の対応が可能という点で、無人機攻撃へ即座に対応できる点が評価されている一方、問題点としてイギリス国防省によれば、システム1セット当たり配置されている人員が3名であるため、長時間にわたる警戒態勢の維持には持久力や精神力の限界が為されるもの、と指摘しています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
空挺部隊が精鋭の緊急展開部隊としてではなく単純に磨り潰されてゆく様子は隣国のこととはいえかなり不憫に思う。
ロシア軍は新編した第104空挺師団をウクライナへさっそく投入した、イギリス国防省ウクライナ戦況報告11月30日付情報によれば、第104空挺師団は1998年に第31独立親衛空挺旅団となった部隊で、ショイグ国防相が今年8月に決定した空挺軍増強計画の一環として師団に再編された。旅団はアントノフ空港攻略に投入され大損害を受けた。
第104空挺師団は旅団部隊の部隊を第337空挺連隊に再編し、追加の空挺連隊を新編、砲兵戦力として第52砲兵旅団を有する。この増強で空挺軍隷下の師団は5個師団となったものの、空挺軍隷下にかつてあった空挺師団と比して、練度の高い部隊が軒並み消耗しているため、かつての空挺師団の基準には達していない模様、投入先はヘルソン州だ。
■新たな空挺部隊
やはり単なる軽歩兵部隊として削られこういう軍隊としてはならないと考えます。
バフムト方面へロシア軍は新たな空挺部隊を投入した、ISWアメリカ戦争研究所12月1日付戦況報告によれば、現地のウクライナ軍報道官の発言としてライマン地区の空挺軍部隊より第98親衛空挺師団と第106親衛空挺師団をバフムトに転進させ東部戦線全体で作戦を強化しているとのこと。ただ、歩兵戦力としてであり空挺作戦は行われない。
空挺部隊は現在のロシア軍では通常の師団よりも練度の高い歩兵師団として位置づけられているもので、東部戦線ではこれらの増強を受けクピャンスク-スヴァトフ-クレミンナ線での攻撃が強化されており、アヴディイフカ北西3㎞地域やドネツク西方マリンカ近郊、クピャンスク北東のヴィルシャナ南東地域などで前進に成功したとしています。
■SA-15地対空ミサイル
自衛隊でいうところの短距離や近距離地対空誘導弾という。
ロシア軍はウクライナ軍無人機対策にSA-15トール地対空ミサイルを重視している、イギリス国防省ウクライナ戦況報告12月3日付発表によれば、短距離地対空誘導弾システムであるSA-15について、射程は15㎞でありながら、ロシア軍が誇る長射程のミサイルは基地や施設を防衛する想定なのに対し、前線防空を念頭に設計されているものという。
SA-15トール地対空ミサイルは脅威が出現した場合に即座の対応が可能という点で、無人機攻撃へ即座に対応できる点が評価されている一方、問題点としてイギリス国防省によれば、システム1セット当たり配置されている人員が3名であるため、長時間にわたる警戒態勢の維持には持久力や精神力の限界が為されるもの、と指摘しています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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