■防衛情報-ウクライナ戦争
このところウクライナ情勢の展開が急すぎる印象があります、アウディイフカ占領までは毎日数十mの前進でしたから数kmを数日間で一気に攻撃を加える状況は新しい展開だ。
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ウクライナ軍はアウディイフカ西方のラストッチキネ村からも撤退した、27日付ロイター通信が報じました。撤退はアウディイフカ市街地から2km西方に当り、有利な防御陣地構築へウクライナ軍はアウディイフカ市街地を放棄してから二週間となりますが、2km先に構築しようとした防御陣地がロシア軍の戦果拡張を防ぐ事に失敗したことをしめします。
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アウディイフカ攻防戦ではロシア軍は四カ月間にわたり両翼包囲を行ったもののウクライナ軍防衛線は耐えていましたが、BBCなど一部報道にはアウディイフカからの撤退に際しかなりの行方不明者を出したとされ、ラストッチキネ村までの2kmをロシア軍が短期間で突破した事は、ウクライナ東部戦線において2022年以来の事態緊迫が生じた事を示します。
■欧州攻撃に備えるべき
この発言は日本についても特に北海道に当て嵌まり得る。自衛隊は反撃能力整備により国土を戦場としない岸田ドクトリンへ転換中ですがロシア本土のどこを叩くとどういうミサイル戦となるのかを考えると戦車や戦闘ヘリの方が重要ではないか。
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フランスのマクロン大統領は26日、今後数年内に起こり得るロシア軍の欧州攻撃に備えるべきである、とパリにおいて開かれたウクライナ支援国会合において16カ国首脳を前に持論を示し、その上でロシア人との戦争を望まず、事態のエスカレートなど不測の事態を回避するための欧州各国における更なる軍事支援及び財政支援の必要性を示しました。
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ロイター通信が日本時間27日に伝えたところによれば、パリでの支援会合においては、ロシア軍のウクライナにおける攻撃再興を前に大きな危機感が在った、とオランダのルッテ首相の発言を紹介しており、一方欧州にはウクライナ支援委必要な砲弾などの生産が間に合っておらず、チェコ政府が提唱する世界中での弾薬調達構想などが話し合われたという。
■ウクライナ派兵を検討
日本はウクライナに対して防衛装備品の中でも武器供与を拒んでいますが欧州は直接派遣の可能性に言及しています。
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NATO加盟国一部がウクライナ派兵を検討している、ロイター通信が日本時間2月27日に報じたスロバキアのフィツォ首相発言として、ロシア軍のウクライナでの攻撃がこの数週間で大規模に進展している事を受け、ウクライナとの二国間安全保障協力の形で欧州からの兵力派遣を検討しているという。なお、スロバキアは現在派兵は検討していない。
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フィツォ首相発言はパリでのウクライナ支援国会合を前に発言されたもので、この支援国会合そのものが緊急開催であり、欧州のウクライナ支援策がロシア軍事行動を抑制できていない緊急事態を背景に行われている事を示唆しています。ただ、フィツォ首相は欧州各国の軍隊がウクライナでのどういった任務に当るのかは明らかにできないとしました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
このところウクライナ情勢の展開が急すぎる印象があります、アウディイフカ占領までは毎日数十mの前進でしたから数kmを数日間で一気に攻撃を加える状況は新しい展開だ。
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ウクライナ軍はアウディイフカ西方のラストッチキネ村からも撤退した、27日付ロイター通信が報じました。撤退はアウディイフカ市街地から2km西方に当り、有利な防御陣地構築へウクライナ軍はアウディイフカ市街地を放棄してから二週間となりますが、2km先に構築しようとした防御陣地がロシア軍の戦果拡張を防ぐ事に失敗したことをしめします。
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アウディイフカ攻防戦ではロシア軍は四カ月間にわたり両翼包囲を行ったもののウクライナ軍防衛線は耐えていましたが、BBCなど一部報道にはアウディイフカからの撤退に際しかなりの行方不明者を出したとされ、ラストッチキネ村までの2kmをロシア軍が短期間で突破した事は、ウクライナ東部戦線において2022年以来の事態緊迫が生じた事を示します。
■欧州攻撃に備えるべき
この発言は日本についても特に北海道に当て嵌まり得る。自衛隊は反撃能力整備により国土を戦場としない岸田ドクトリンへ転換中ですがロシア本土のどこを叩くとどういうミサイル戦となるのかを考えると戦車や戦闘ヘリの方が重要ではないか。
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フランスのマクロン大統領は26日、今後数年内に起こり得るロシア軍の欧州攻撃に備えるべきである、とパリにおいて開かれたウクライナ支援国会合において16カ国首脳を前に持論を示し、その上でロシア人との戦争を望まず、事態のエスカレートなど不測の事態を回避するための欧州各国における更なる軍事支援及び財政支援の必要性を示しました。
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ロイター通信が日本時間27日に伝えたところによれば、パリでの支援会合においては、ロシア軍のウクライナにおける攻撃再興を前に大きな危機感が在った、とオランダのルッテ首相の発言を紹介しており、一方欧州にはウクライナ支援委必要な砲弾などの生産が間に合っておらず、チェコ政府が提唱する世界中での弾薬調達構想などが話し合われたという。
■ウクライナ派兵を検討
日本はウクライナに対して防衛装備品の中でも武器供与を拒んでいますが欧州は直接派遣の可能性に言及しています。
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NATO加盟国一部がウクライナ派兵を検討している、ロイター通信が日本時間2月27日に報じたスロバキアのフィツォ首相発言として、ロシア軍のウクライナでの攻撃がこの数週間で大規模に進展している事を受け、ウクライナとの二国間安全保障協力の形で欧州からの兵力派遣を検討しているという。なお、スロバキアは現在派兵は検討していない。
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フィツォ首相発言はパリでのウクライナ支援国会合を前に発言されたもので、この支援国会合そのものが緊急開催であり、欧州のウクライナ支援策がロシア軍事行動を抑制できていない緊急事態を背景に行われている事を示唆しています。ただ、フィツォ首相は欧州各国の軍隊がウクライナでのどういった任務に当るのかは明らかにできないとしました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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