■防衛情報-ウクライナ戦争
イスラエルへアメリカがウクライナ向け155mm砲弾供給を転用した穴埋めにATACMS供与が決断されたのではと思う。
ATACMS陸軍戦術ミサイルの供与は12発から20発程度である、ISWアメリカ戦争研究所が10月18日に公表した分析として、“西側情報筋”と“政府高官”の情報を紹介しています。ただ、ATACMSの供与数について確かなことが示された訳ではない。ただ、多数の航空機が破壊された17日南部ベルジャンスクの飛行場攻撃には9発程度用いられた。
ATACMS陸軍戦術ミサイルは射程300㎞、クラスター弾型についてはミサイル本体の大きさから制圧面積が大きく、冷戦時代に段列地域や車両集積所への攻撃等が念頭に開発されたものです。アメリカは戦線拡大を恐れ供与を見送ってきた背景がありますが、同時にHIMARSから発射でき射程165㎞、台湾有事に備え温存する必要性もありました。
■アヴディフカ地域での攻撃
攻撃というよりも迂回か包囲機動にもみえる。
ロシア軍はアヴディフカ地域での攻撃を強化している、ISWアメリカ戦争研究所が10月18日に公表した戦況報告によれば高速道路E50沿道に構築されたウクライナ軍陣地を繰り返し攻撃しているとのこと。アヴディフカ地域は2017年のドンバス戦争においても激戦となっており、ロシアウクライナ戦争開戦直後の2022年2月21日以降戦闘が続く。
アヴディフカは開戦前の人口が3万7000名、ドネツク州州都まで鉄道および道路で結ばれ距離にして13㎞の要衝となっています。ソボルナ通りと市郊外のツァールスカオホタにロシア軍が進出、またアヴディフカを包囲しつつ更にドネツク方面へ3㎞西進しマリンカとノボミハイフカの周辺でウクライナ軍との間で20回以上の戦闘となっているもよう。
■クリミア大橋が復旧
一応復旧したとのことですが。
ロシア側の発表としてクリミア大橋が復旧した、イギリス国防省10月19日付ウクライナ戦況報告がロシアのマラトフスヌリン副首相の10月14日付発表を分析しています。ロシア側の発表によれば7月に受けたクリミア大橋の復旧までは時間を要するものと思われていたが10月14日に復旧を発表できる状況になったという。ただ、留意事項が。
クリミア大橋はトラックや燃料輸送が未だ制限されておりフェリーによる輸送となっています。これは復旧したものの重車両の通行が制限される状況が続いていることを示し、またロシア軍はクリミア大橋への依存度が高く、繰り返しウクライナ軍から無人艦艇や巡航ミサイルによる攻撃を受ける橋梁の防衛に多数の部隊を張り付ける事を強いられています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
イスラエルへアメリカがウクライナ向け155mm砲弾供給を転用した穴埋めにATACMS供与が決断されたのではと思う。
ATACMS陸軍戦術ミサイルの供与は12発から20発程度である、ISWアメリカ戦争研究所が10月18日に公表した分析として、“西側情報筋”と“政府高官”の情報を紹介しています。ただ、ATACMSの供与数について確かなことが示された訳ではない。ただ、多数の航空機が破壊された17日南部ベルジャンスクの飛行場攻撃には9発程度用いられた。
ATACMS陸軍戦術ミサイルは射程300㎞、クラスター弾型についてはミサイル本体の大きさから制圧面積が大きく、冷戦時代に段列地域や車両集積所への攻撃等が念頭に開発されたものです。アメリカは戦線拡大を恐れ供与を見送ってきた背景がありますが、同時にHIMARSから発射でき射程165㎞、台湾有事に備え温存する必要性もありました。
■アヴディフカ地域での攻撃
攻撃というよりも迂回か包囲機動にもみえる。
ロシア軍はアヴディフカ地域での攻撃を強化している、ISWアメリカ戦争研究所が10月18日に公表した戦況報告によれば高速道路E50沿道に構築されたウクライナ軍陣地を繰り返し攻撃しているとのこと。アヴディフカ地域は2017年のドンバス戦争においても激戦となっており、ロシアウクライナ戦争開戦直後の2022年2月21日以降戦闘が続く。
アヴディフカは開戦前の人口が3万7000名、ドネツク州州都まで鉄道および道路で結ばれ距離にして13㎞の要衝となっています。ソボルナ通りと市郊外のツァールスカオホタにロシア軍が進出、またアヴディフカを包囲しつつ更にドネツク方面へ3㎞西進しマリンカとノボミハイフカの周辺でウクライナ軍との間で20回以上の戦闘となっているもよう。
■クリミア大橋が復旧
一応復旧したとのことですが。
ロシア側の発表としてクリミア大橋が復旧した、イギリス国防省10月19日付ウクライナ戦況報告がロシアのマラトフスヌリン副首相の10月14日付発表を分析しています。ロシア側の発表によれば7月に受けたクリミア大橋の復旧までは時間を要するものと思われていたが10月14日に復旧を発表できる状況になったという。ただ、留意事項が。
クリミア大橋はトラックや燃料輸送が未だ制限されておりフェリーによる輸送となっています。これは復旧したものの重車両の通行が制限される状況が続いていることを示し、またロシア軍はクリミア大橋への依存度が高く、繰り返しウクライナ軍から無人艦艇や巡航ミサイルによる攻撃を受ける橋梁の防衛に多数の部隊を張り付ける事を強いられています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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