■緊急特集:陸自ヘリ墜落
陸将といいますか師団長に補職される中将というのは在日米軍司令官と同格なのです。
宮古島沖自衛隊ヘリコプター墜落事故、昨日8日に対岸に当る伊良部島付近で人が浮いているようだとの通報が陸上自衛隊へ寄せられ、海上保安庁が2215時から約一時間に渡りヘリコプターによるサーチライトによる捜索を行ったとのことですが発見には至りませんでした。第8師団長以下、行方不明ヘリコプターに搭乗していた10名は今も安否不明です。
将官がヘリコプターで第一線視察を行う際に随伴機が居ない、というのも実は中々無いのではないか。陸将は中将、日本の場合は旧陸軍の師団長が親補職であり天皇から直接任命される関係から中将が師団長に補職され、各国師団長が少将であるのと比べますと三ツ星の中将が指揮する特殊な事例です、その中将が随伴機を伴わない、特殊な事例ではないか。
中将、陸上自衛隊の場合は階級インフレと云われるように自衛隊の規模に対して将官が多い事は指摘されますが、公官庁同士の調整会議や自治体首長との会議などに将官の職域が求められる特性上、いや2011年東日本大震災に際しては幹部自衛官が多数の会議に対して実際不足していたという実例があるのですが、それでも陸将は世界で中将の接遇を受ける。
在日米軍司令官が中将でインド太平洋軍司令官が大将、その在日米軍司令官が今年一月の空挺団降下訓練始めを視察した際には、やはり随伴機を含めた二機編隊で横田基地から習志野訓練場へ移動しました。いや、日本もこの時に統幕長や防衛大臣がCH-47輸送ヘリコプターにより移動する際に随伴機を伴っていましたので、これが普通なのかもしれません。
中部方面総監が方面航空隊の年頭飛行訓練始めを統裁する際にも、総監のUH-1Jには随伴のUH-1Jが飛行していました。総監も師団長も同じ陸将です。随伴機が今回の宮古島事故に際して師団長機とともに飛行していたならば、空中分解のような状況でない限り、即座に随伴機が救助できたでしょうし、少なくとも事故発生の第一報はもっと早かったはずだ。
ヘリコプターが不足しているから随伴機を用意できなかったのではないか、こうした可能性も指摘できるのですが、それならばMQ-8無人ヘリコプターのような航空機を、オーストラリアが開発しているロイヤルウイングマン無人僚機のように随伴機を無人機で代替する選択肢は検討されるべきですし、何らかの手段で随伴機を用意すべきだとおもうのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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陸将といいますか師団長に補職される中将というのは在日米軍司令官と同格なのです。
宮古島沖自衛隊ヘリコプター墜落事故、昨日8日に対岸に当る伊良部島付近で人が浮いているようだとの通報が陸上自衛隊へ寄せられ、海上保安庁が2215時から約一時間に渡りヘリコプターによるサーチライトによる捜索を行ったとのことですが発見には至りませんでした。第8師団長以下、行方不明ヘリコプターに搭乗していた10名は今も安否不明です。
将官がヘリコプターで第一線視察を行う際に随伴機が居ない、というのも実は中々無いのではないか。陸将は中将、日本の場合は旧陸軍の師団長が親補職であり天皇から直接任命される関係から中将が師団長に補職され、各国師団長が少将であるのと比べますと三ツ星の中将が指揮する特殊な事例です、その中将が随伴機を伴わない、特殊な事例ではないか。
中将、陸上自衛隊の場合は階級インフレと云われるように自衛隊の規模に対して将官が多い事は指摘されますが、公官庁同士の調整会議や自治体首長との会議などに将官の職域が求められる特性上、いや2011年東日本大震災に際しては幹部自衛官が多数の会議に対して実際不足していたという実例があるのですが、それでも陸将は世界で中将の接遇を受ける。
在日米軍司令官が中将でインド太平洋軍司令官が大将、その在日米軍司令官が今年一月の空挺団降下訓練始めを視察した際には、やはり随伴機を含めた二機編隊で横田基地から習志野訓練場へ移動しました。いや、日本もこの時に統幕長や防衛大臣がCH-47輸送ヘリコプターにより移動する際に随伴機を伴っていましたので、これが普通なのかもしれません。
中部方面総監が方面航空隊の年頭飛行訓練始めを統裁する際にも、総監のUH-1Jには随伴のUH-1Jが飛行していました。総監も師団長も同じ陸将です。随伴機が今回の宮古島事故に際して師団長機とともに飛行していたならば、空中分解のような状況でない限り、即座に随伴機が救助できたでしょうし、少なくとも事故発生の第一報はもっと早かったはずだ。
ヘリコプターが不足しているから随伴機を用意できなかったのではないか、こうした可能性も指摘できるのですが、それならばMQ-8無人ヘリコプターのような航空機を、オーストラリアが開発しているロイヤルウイングマン無人僚機のように随伴機を無人機で代替する選択肢は検討されるべきですし、何らかの手段で随伴機を用意すべきだとおもうのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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