50年前、幼かったころの私の家の門に、桃の木があった。春になると、花が咲いた。思い返せば、当時はエアコンもなく、冷蔵庫もテレビも無かった。家には電話もなく、覚えている電化製品はラジオだけ。
インスタント食品もなく、母が鰹節を削ったりするのを見ていた。何でも結構時間をかけてやっていた。
今や、世の中著しく便利になった。家の中にもインスタント的なものは本当に増えた。いつでもどこでも連絡できる。写真が撮れる。本も読める。簡単に食事もできる。コンビニに行けば好きなものが買える。
簡単な問題も、難しい問題も、いろいろなサービスを使えば魔法のようにできてしまうように思える。
こころの問題もそうだろうか?傾聴の技術をちょっと学べば、良いことがあるのだろうか?確かに変わることよい事も沢山あるように思える。
ただ、世の中には時間をかけなければ始まらないこともある。ウサギと亀ではないが、生き甲斐の心理学普及は亀タイプだと思う。
桃の木は、世の中が変わっても変わらないようである。
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