7-8世紀の時代を分けた日本の大・内戦、壬申の乱。東国に向けて出発した最初の集団は30名程度。皇室は天武天皇(大海人皇子)、持統天皇、草壁皇子、忍壁皇子のみと日本書紀にある。吉野から桑名まで昼夜3日で行軍している。そして、その後一ヶ月あまりで近江方を滅ぼしてしまう。
今日は、これから飛鳥に向かう。明日は、この壬申の乱の出発点吉野宮滝に行く。
当たり前かもしれないが、物事の最初は小さな現象から始まる。
愛読書の「五万年前」では、最新のゲノム等の研究から、現世人類(今は70億人とされている)の祖先が、アフリカから海峡を渡り世界に拡散しはじめたのは50、000年前とし、そのときの集団は幼児も入れて150名程度と推定している。この話も凄い。
私は、学生の頃、よく統計学を学んだ。サイコロを振るかのような確率論の世界だ。ただ、恐らく天武天皇や持統天皇は何かをひたすら信じ、激しい情動とともに行動したに違いない。確率論は関係ない。
さて、そろそろ出発である。写真は吉野宮滝付近。
古今東西 8/10