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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

おもてなし課と感情生活!(プロセススケールを考える 3/12)

2013-06-13 | 第三章「無意識の世界」

 昨日も夕方映画「県庁おもてなし課」を観てしまった。一晩あけて連続で有川浩氏の原作の映画を観てしまった。

 高知県庁に実在する実際の「おもてなし課」を取材しての作品で、フィクションでラブコメありの楽しい作品だ。とはいえ、大組織の問題や、そこで働く人の日常がよく判る作品でもある。私も外資系民間企業に28年、それ以降は非営利のNPOで働いたりで、いろいろな組織で働く機会を得させていただいたこともあり、考えることが多かった。

 特に、生き甲斐の心理学の視点から観ると、大組織での感情生活や生き甲斐について考えさせられる。

 このところ、藤原京(日本、官僚機構の原型が確立した時期)の持統天皇を研究していて、その後裔である官公庁、県庁へ親しみが湧き、実際の県庁おもてなし課のホームページ(裏話満載で楽しい)まで拝見して楽しかった。

 私たちは、特に希望をした覚えがなくても、どこかの時代のどこかの国のどこかの地域に生まれ育つ。そして、大体はどこかの組織で働いたり、家族とかの集団の中で生活をする。当然ながら、自分のすべてをさらけ出して自由に行動するわけには行かない。それなりのルールや仕組みの中で生き、生き甲斐の糸を紡ぐのだ。

 大組織に所属した場合も、その組織の目的や理念に沿う形で、意識的無意識的に鋳型にはめられる。それは、今の時代は民間より官公庁が目立ち叩かれているが、私は民間も、ある意味同じような歴史的特性から免れることはできないと思っている。

 1300年の歴史を持つ日本の官僚機構に代表される組織も、10年の歴史の民間企業も、遠くから見れば大差ないのではないか。

 そして、そこで働く人の感情生活は結構複雑。特に、今のような技術革命の変化の時代は感情生活の問題から、心の健康が蝕まれやすい。

 作品の中では、主人公の掛水さんと明神さんが、組織の壁にぶつかり太平洋に向かって「仕事がしたい~」と叫ぶところが良かった。怒りを上手く昇華して言語化すると、そんな風になるのかなと・・・感動して観た。

 「おもてなし」という言葉もいろいろ考えさせられる。

 昨日書いたことでもあるが、生き甲斐の心理学では、<湧いてくる感情はすべて意味がある>。そして<その意味を読み取らないと正しく自分を愛することができない>とある。当然ながら正しく自分を愛せなければ正しく他人も愛せない。とてもおもてなしの哲学に似ている。

 おもてなしこそ生き甲斐の最大のテーマかもしれない。

 プロセススケールを考える 3/12

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