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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

唐崎は聖地、そして何か物語が!(時間と空間の旅 ⑥ 4/10)

2014-03-27 | 第二章「五感と体感」

 今朝は朝から先日2泊した琵琶湖の唐崎について想いを巡らせている。

 宿泊したのは、古代からの由緒ある唐崎神社の隣に位置するカトリックの修道会であったが、写真のように美しい琵琶湖の汀にあり、気楽に唐崎神社周辺を散策できたのは素晴らしかった。

 唐崎は古代(舒明天皇、天智天皇)からの歴史が刻まれているところで、例えば唐崎神社は697年に持統天皇によって創建されたという。この近くには大津京跡もあり、持統天皇との関わりが強かった柿本人麻呂も唐崎の歌を残し(鎮魂歌か)ている。

 なお、697年は藤原京遷都の後、高市皇子が亡くなり(持統天皇が謀殺したという説もある)、孫の首皇子が文武天皇として即位した年でもある。持統天皇が、ここで禊をしたのだろうか?時代が下がってから、比叡山の僧が禊をすることで有名になったが、平安時代の蜻蛉日記にも唐崎は大切な祓いの地として描かれているので、神聖な水と唐崎は切っても切れないのだと思う。

 さて、私は若いころから起承転結や序破急という物語の構造にとても関心をもって来た。これは故市川亀久弥先生の創造論などでも取り上げられ等価変換創造理論の構造にとても似ている、さらに創造とは違うが、人生の苦悩にぶつかったときも同じようだ。生き甲斐の心理学でも、ロジャースの6条件を大切にしているが、私はロジャースの理論、心の整理?のプロセスも同じ起承転結の構造ではないかなと考えている。

 カウンセリングや傾聴というとただ、うんうんと共感して聴いていれば良いように思う人が結構いるが、実は、それは大きな間違いで自分が立ち直ったり大きく変化した経験を振り返れば、何か起承転結の物語姓があるように誰でも気づくのではと思っている。

 そして、私にとっても二泊三日の唐崎での体験は、唐崎の美しさや聖なるサムシングにより、人生における転があったようにも感じる。つまり物語があったのだろう。

 振り返れば、唐崎は持統天皇の物語があったように感じるし、その後も比叡山の僧や、藤原兼家の妻(蜻蛉日記著者)や清少納言、後鳥羽上皇、松尾芭蕉など様々が物語(起承転結)があったと思う。勿論、私のように無名の庶民たちも・・・。唐崎は聖地というのに相応しい土地かもしれない。

時間と空間の旅⑥ 4/10

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