幸せな時を過ごしていたのに突然の不幸が舞い降りる。こうした経験をすると、どうも人は幸せな関係を築けそうなときに、逃げ出してしまうような、関係性に変な傾向がでてくるようだ。
このところ、ネットで映画を観ているが、今日は長崎の五島列島が舞台の「くちびるに歌を」観た。訳ありの女性代理教員が五島列島に着任して中学校の合唱部で活躍する話である。美しい五島列島が背景で、そこは、日本には珍しいキリスト教が根付いている土地で、その点もカトリック信徒の私には興味深かった。
「生き甲斐の心理学」学ぶ私にとって勉強になったのは、幸せな時を過ごしていたのに突然の不幸を経験した人が、どう立ち直るかという点だ。当然ながら背景にあるのは、孤独感、孤立感。何のために生きているのかが当然ながらよくわからなくなる。
それは、エリクソンの理論からすると、前にもお話ししたが、孤立感と関係の深い、愛、親密性を考えてみることである。
親密性への鍵は、一歩踏み出すことである。映画であればピアノでドを弾くことが象徴的であった。あるいは、他者の理解を深めることもあるだろう。あるいは、自分が愛されている存在であることに気づくことかもしれない。
自分の中の、成育史上の関係性の問題や孤立感を考える上でもとても良い映画であった。
私のストレスとは? 5/10