イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

地球は青いと知って、こころの平安を得る!

2010-01-21 | 第四章「愛とゆるし」

 世界で初じめて宇宙船で地球を回ったガガーリンが、「地球は青かった」と述べた話題は衝撃的であった。ただ、今のようにテレビも普及してなかったし、ましてカラー映像も映画館くらいの時代であったので、ガガーリンの見た地球は想像するしかなかった。

 宇宙からの地球の映像を初めて見たのはいつの頃であっただろうか?あまりはっきりと覚えていない。1970年前後であったと思う。Wikipediaで探したら、(ファイル:The Earth seen from Apollo 17.jpg)があった。なんとアフリカ上空の写真で現世人類の起源としての東アフリカが大きく写っている。現世人類の起源も象徴するような」素晴らしい写真だと感激した。

 しかしながら、自分の成育史のなかで、地球を本当に意識したのはもう少したってだった。大学生3年ころに、荘子(約2300年前の作)の内篇、逍遥游篇に大鵬の記述がのってて、空高く飛ぶ大鵬から地上を見れば、青一色に見えるだろうと書かれていたからであった。

 宇宙に行かなくても、地球が青いことを知っていた荘子。その時の感激は今でも忘れない。荘子の内篇は、地球のイメージと共に当時の若い自分を支えてくれたようだ。遠くから地球を見れば、青一色。世の中のこと、自分のこと、大きな視野でみれば青一色に見える・・・そんなイメージが形成されたようだ。自分の歩んでいる大地に対する確かなイメージは、私の生き甲斐づくりの原点のようでもある。

 さて、地球の映像をいろいろネット上で探したが、YouTubeに次の映像が載っていた、「宇宙から見た地球」如何でしょうか!

(感謝の領域<生まれる前の歴史>3/60)

人気blogランキングへ <- 1クリックで燃えます!感謝しています!!! 


宇宙をより知り、幸福な気分に!

2010-01-20 | 第四章「愛とゆるし」

 私は1951年生まれであるが、今まで生きてきて、いろいろ新しい科学的真理の情報に触れることができ、楽しくなる。

 その一つは、宇宙の起源である。小学校、中学校と地学部で天体観測などに興味を持ち、宇宙の起源にも興味をもったが、当時は宇宙の定説はなかった(始めも終わりもない宇宙、拡大収縮を繰り返す宇宙・・・)。高校生の2年生ころに、ニーチェの永劫回帰説を知ったが、これは同じことが繰り返して起こるという宇宙観で恐ろしく感じたものであった。

 その後何十年かたち、再度宇宙の起源に興味を持つようになった。自分の成育史、自分の祖先・・・そのように遡って勉強しているうちに、宇宙の起源は・・・というところに行きついたからである。自分を形成する分子、原子、素粒子・・・その起源でもある。こころの問題を勉強していると、自分のこころの基盤がより切実に必要とされるということもあったのかもしれない。人間観・世界観である。

 現在の宇宙起源論では、仮説の看板はまだ下ろしていないようであるが、ビックバン仮説が大半の科学者が認めているところのようだ。その契機は、1965年に、高感度アンテナを設置している最中に全方向である周波数のマイクロ波を科学者が検知し、宇宙の初期に発生するとされた残光電波が確認されたことによる。それでほぼ定説として固まったようだ。

 定説の意義は大きい。そして研究結果は、真理を愛する哲学や宗教に影響を与え、まわりまわって「生き甲斐」にも影響を与えるのだろう。

 自分を形作る身体。周りの世界。そのすべての存在は137億年前のビックバンを起源にしている。それを起源に素粒子が生まれ、原子が生まれ、光が生まれ・・・と続く。

 子どもだったころ、そして物心がつき理屈っぽかった青年時代。当時は、はっきりとした宇宙観がなく、きらめく星や惑星のある宇宙は美しいと思ったが、そこから、身近な神のイメージなど浮かばなかった。美しい宇宙を創っても、どっかに行って、自分からちょっと遠いSomething Greatのイメージであった。

 今は、カトリック教徒として、愛そのものの神を信じている。そして、このビックバンを知ることで、若いころのイメージより、より親しみのある宇宙を感じているようだ。

(感謝の領域<生まれる前の歴史>2/60)

人気blogランキングへ <- 1クリックで燃えます!感謝しています!!! 


感謝・満足は健康の素!

2010-01-19 | 第四章「愛とゆるし」

 日々の生活の中で、感謝・満足を忘れると、ひたすらストレスの世界に落ち込むと言われている。如何に、感謝・満足の世界(生き甲斐の心理学では第一領域と呼ぶ)を見出していくかが、こころの健康にとても大切だ。

 感謝・満足の世界を忘れずにいると、幸福曲線(平安感、友好的感情・・・)は意外なことに増大してくる。そして、この章と次の章のテーマである、「愛とゆるし」、「和解と平和」にふっと繋がってくる。

 そこで、これから60回にわたり、私自身の歴史や成育史を中心に、新たな視点で見直していく作業をしていきたい。そして、そのことを通してが皆さまの心の健康へのヒントになれれば幸甚である。

 U先生からよく言われること(「生き甲斐の心理学」のテキスト115P)に、コップに半分水が残っているとして、「もうこれしかない」と悲しく解釈するか、「まだこれだけ残っている」と明るく解釈するかがある。そして、後者の解釈から様々な道が開けるようである。

(感謝の領域<総論>1/60)

人気blogランキングへ <- 1クリックで燃えます!感謝しています!!! 


切り捨ててはいけない!

2010-01-18 | 第三章「無意識の世界」

 先日、ある方が「欧米での経営手法、選択と集中の考え方を取り入れて、経営を変えてきた会社は、この不況でかえって深刻な打撃を受けている。」といわれていた。なるほどと思った。

 日本の歴史を考えても、例えば信長による比叡山焼き討ちによる、日本の宗教・哲学の打撃はかなり深刻なもので、現在までその影響は広がっているという話もある。あるお坊さんと話をした時、キリスタン迫害が有名で、意外と忘れられているが仏教迫害も当時はそれ以上だった。そんな話を思い出した。

 意識化された合理的思考と行動を追求するあまり、自らの歴史的存在を否定して、歴史的資産等を簡単に切り捨てることは、長い目でみると大きな痛手になることもあろう。何か大切な個性(無意識の世界を含んだ)を傷つけてしまっているように思えてならない。

 臨床心理学や深層心理学を勉強していると、「自分以外の他人は驚きの対象・・・」といった、ことをよく聞く。海外等で、違う文化の人と接触することで以前はよく驚いたが、最近は日本といった一見均質な社会であっても(随分変わりつつあるが)、この言葉は本当だと思うようになった。

 一人ひとりの成育史は違うので当たり前なのだが。自分と他人は違って当たり前。自分の意見は通らなくて当たり前と考えたほうが、心の健康上よろしいようである。

 「生き甲斐の心理学」では、個人の成育史を大切にする。勉強するうえでも、本当に大切だと思う(U先生によく言われるが)。自分の成育史をレファレンスにしなければ、心理学の貴重な宝もただのゴミの山のようになってしまう。

 自分にも、ユニークな成育史を始め、40億年の生命の歴史(137億年のといったふうにビックバンを考えるのが良いかもしれないが)もある。きっと個性があるのだろう。

 その中で、①自分は何のために存在するか?②生き甲斐は何か?③自分を大切にしているか?この3つのこころの健康の元といわれる、問いかけをしながら、生き甲斐を創造し続けたいものだ。不思議なことに生き甲斐そのものも、スパイラル・アップ(螺旋状に上昇するするもの)のようで、最終的な姿は見えにくい。

(生き甲斐の創造 15/15)

人気blogランキングへ <- 1クリックで燃えます!感謝しています!!! 

 


人間でしかできない聖なること・・・

2010-01-17 | 第三章「無意識の世界」

 昨日、地下鉄に乗った。長い座席(7人掛け)の真ん中当たりに座ることができた。段々混んできて、しばらくすると前の座席はすべて埋まってしまった。ちょうど正面にコートを着た白髪の紳士が座っていた。

 ぼんやりとしていたら、その前の紳士が突然立ち上がり、左のほうの扉近くまで3-4メートルつかつかと進み出た。そこに杖を突いて立っていた老女がいたが、一言二言話しかけたと思うと、手を引いて3-4メートル先の自分の席に招き座らせ、席を譲った。

 私など、遠くで気づきもしなかったのに、その紳士は気づき、そして親切にも手を引いて席を譲る。それも、とても自然に・・・。

 世の中は邪悪なことに満ちていたりするが、こうした心を洗われるような行動ができる人も身近にいるのだと、感じ入った。聖なるといってよいほどの、道徳律とそれを実践できる人の存在。人は神の似姿。そんなことを想ったりした。

 そんな感動したせいもあるのか、昨日は、人間とは何かがひっかかり、本屋で2冊本を衝動買いしてしまった。一冊は「ゲノムと聖書」。もう一冊は「眼の誕生」。

(生き甲斐の創造 14/15)

人気blogランキングへ <- 1クリックで燃えます!感謝しています!!!