田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

続 春野 ことり著 「天国へのビザ」 読後感 他

2006年11月01日 | 日記
11月1日(水)晴 雲多し
  この本を読み終わって自分がこの夏に入院生活を送った病棟で起こっていることと同様なこと書かれている。勿論、小説ではあるが尊厳という人間の最期の一番大切なことを語っているのは他ならぬ医者の立場の人でしか云えないものだと感じた。
  病院、特に療養型病棟では人間の尊厳や人格を果たして守りきれるのであろうか?病室のドアは開け放ったままで「精神は死に、生かされているだけの肉体」が悲壮感を漂らせ怨念、嫉妬、痛恨様々な事柄を口にしているのはは尋常ではない。しかし、医者やスタッフは忙しいためか日常の事として耳にも慣れ聞き流す術を会得しているようだ。私が入院していた病棟も同じような境遇の患者が多く、この世を去ると想定された人から看護婦詰所に近い部屋に移され、患者が発信する鼓動の音が深夜でも詰所に響いている。
  医者しか解らないことそれを患者に伝えるのが本来の医者の立場であるが、患者が医者を選ぶ時代だと云われているができる人は少ないのだろう。
読み終わった時には虚しい気持ちと寂しさ、明日は我が身と思うことだけだった。
  
  午後は観郷ウオークの資料作りで写真のたりない箇所があるので撮影に出かけた。呑龍尊(水神)のある城山は大深山集落の南西に有り長窪城との連絡網として「のろし台」を築いた。堰の竣工を祝して小諸城主の命によりこの地に呑龍尊を祭祀し、旱魃や冷害の鎮座の神として崇拝している。ここが「宇山の水神と里山コース」の一番高度のあるところだ。そこから立石集落へ行く道に赤松の林があり、そこを抜けると嘗て集落で使用していたTVの協同アンテナの柱が残っている。その周辺の写真がなかったので撮影した。歩いて一回りすると2時間以上掛かってしまった。4時に家に戻りパソコンに向かって資料の最終整理をした。
明日の午前中には1/25000の地図にコースを書込み提出しよう。
(写真は 水神 呑龍尊と八つの祠が並ぶ山城跡)
コメント (2)
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