田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

手前味噌だが ボランティアに徹した一日

2009年03月28日 | 日記
3月28日(土) 晴 風は冷たいが 春の臭いがする

朝飯も早々に山裾集落から2km東へ移動して午前中を過ごす。
ここからは浅間山もすそ野を東へ伸ばす姿がよく見える。


ストーブの薪集めは雪で地面がゆるんでいるため今日もお休みとする。
Mがこの1週間通いっきりで二組のグループと味噌造りをしている。
前半は千葉から移り住んだ友人の味噌造りを手伝い、後半は3人の仲間で手前味噌を造る。
早速調理場へ入ると既に昨日から電気式室(むろ)で熟成させていた麹を広げて作業台に広げているところだった。


この作業に俺が参加するのは初めてだが、材料は塩以外は全て町内産で仲間が作った米と大豆を使っている。
立科町の環境テーマでもある『地産地消』の最たるものだろう。
昨日は大豆を5時間煮込んでそのまま鍋で冷ましたものを、笊に空けて水を切った。


次はこの大豆を電動ミンチ機にいれて挽肉と同じ状態にする。
これを桶で受ける役がいるために俺がボランティアで参加した。
ボランティアながらエコ活動、積極的にそれぞれの行程で手を出し口を出すとは行かなかったが・・・・


ミンチ状の大豆を桶で受け止めて麹を広げた上に開ける。
何回も上手に絶妙なタイミングで4人がそれぞれの役をこなしていくのだった。


次には麹と大豆のミンチ状の物を混ぜ合わせるのだが・・・・
さすがに嘗ての姦しさを彷彿させるその姿には圧倒された。
素早さというかこちらは耳と目と手を同時に動かさなくてはならないのだ。


あっと言う間に混ぜ合わされた90kgの味噌の素が出来上がった。
次の作業は姦しさの中キッチリと30kgの山を三つ作る作業、尤もシビアな目と口と微妙な指先の抓み加減が際だっていた。


あとは各自の持ってきた桶にビニール袋を入れて塩をふったところへ味噌球を投げ込んでいく。
味噌に恨みがあるわけではないだろうがヤケに力が入っているのが目についた。
このところはしばし遠目からパチリとするのみで、話しかけたり顔を合わせたりは出来ない雰囲気が感じられる。


全ての作業が終わったところで桶の味噌の素を平に均し塩で蓋をするようにしてからビニールで覆った。
10ヶ月後からは口にすることが出来ると云う、月日を経る毎に色も濃くなり味噌らしくなるという。


片付けを終えて設備の清掃チェックシートを確認しながら会場を後にするのだった。
ここは町の農ん喜村交流促進センターと言い、エコ活動ではお馴染みの場所だが、新年度からは使用が有料になると言う。
無料であるときは住民の積極的な奉仕の精神で厨房の清掃や什器の使用に心がけてきたが・・・
有料で管理が役場がやるとなるどう変化するのだろうか?
しかし、気がかりなのは未だに管理方法や、費用に関して住民に広報が為されていないことだ。


俺はいつの日にか《味噌玉から醤油を絞ってみたい》
コメント (4)
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