田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

日用の糧 パン と 葡萄酒

2009年06月10日 | 日記
6月10日(水) 曇り 梅雨入り 義理と思える驟雨

どんよりとした今にも降り出しそうな空・・・
朝飯を摂っているときにMが『パンはこれでオシマイです』とキッパリと言い切った。
俺としては毎週金曜日に焼けば1週間は持つ物と思っていたらから、突然のことのように聞き返えそうと思ったが・・・・
返事の代わりに“午後焼くわ・・・”と俺・・・

カッチリとした予定があるわけでもなく毎日を過ごしているのだから材料さえあればどうってゆうこうともないのだ。
昼飯を終えた後直ぐに始めたが、前回とは違うやり方をしてみた。
そうとは云ってもパン造りの間には90分と20分が2回、そして最後の焼きが25分この間は何もしない時間なのだ。
90分の発酵時間に畑に出てみるとポットに蒔いた落花生が芽をだした。
嬉しい・・・この神秘な種の作り方をする作物は他にあるのだろうか?
枝から根を下に降ろし土の中に殻に入った種を作る不思議な植物だろう。


昼のニュースで梅雨入りしたことを報じていたが、空からは義理のように霧雨が落ちてきた。
畑の西の角には野ばらが花を開きだしていた。
未だ蕾が多いが一番陽当たりの良さそうなところの花が開いていた。


梅雨入りは鬱陶しいが俺としては好きな雨の季節だ。
木々の緑や草の勢いが一気に増して活き活きしてくるのがよい。
野ばらの脇にはカラスノエンドウが花を着けている。
カラスとどう関係があるのかはしらないが、如何にも野草という雰囲気が好きだ。


一旦家に戻り発酵が終わったタネを取り出して少しだけガス抜きをする。
乾いた布巾を被せて少しだけ於いてから形を整えた。
庭では騒がしく椋鳥が数羽騒ぎ立ている。
パンの生地はそのままにして庭に出てみるとサクランボを啄んでいたようだ。
一斉に声を張り上げて山の方へ飛び立ったが電線にとまっている。
サクランボはだいぶ少なくなっていて、二つ着いてところは一つしかない。
完熟には未だ早いようだが鳥たちは樹の上の方の実を食べていたようだ。


慌てて家に入りオーブンを250℃にしてパン生地をいれた。
あとはどう焼けようが食卓に乗せるしかないのだ。
失敗はないことになっている・・・・粉、イースト、塩と原材料を無駄にすることはできないのでオーブンを覗き込む。
床にあぐらを掻いて座り込みガラス越しに中を覗きながら25分をまった。


できあがりを叩くと軽いコツコツと良い音が帰ってくる。
パンには葡萄酒が付きものと云われているが、我が家にも種類は解らないがワイン用の葡萄の木があり花が終わったばかりだ。
何時になったが敬虔なクリスチャンのように美味しいパンと葡萄酒で神を迎えられるのだろう・・・


日用の糧 パン と ぶどうしゅ
コメント (6)
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