田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

確かな春が  クリスマスローズ  ムスカリ そして 

2010年04月04日 | 日記
4月4日(日) 風は冷たいが 確かな春 

庭の先のほうに何となく白い物がチラチラ見え隠れする・・・・
昨日は全く気がつくこともなく過ごしてしまったが、近づいていくと僅かに梅の香り
実際には香りはなく春の妖精が感じさせてくれたのだろう。


白い花の下にはムスカリが碧い頭を揃って出してきた。
真冬の雪が厚く降ったとき唯一緑を保っていた筒状のムスカリの葉に、鹿の食み後が残っている。
地中からその姿を見ていたとき、あの碧の頭はくすんだ鉛の弾となって身構えたのか?
もう少し暖かくなると食みあとより高く蒼から紫に変わっていく。


白い梅の花から視線を落としたところの蒼ムスカリ、その近くにはまだ裸樹の沙羅がある。
沙羅の落ち葉の中でジッと冬に耐えていて何時蕾を上に向けるのかと見ていたクリスマスローズ・・・
昨日の雨のあと暖かい日差しで花が開いた。。
美しい・・・咲き始める時は下向きに咲くが一輪だけ周囲を見廻すかのように首を持ち上げている。
蘂が美しく高級時計の文字盤はこれを模したのかと想える・・・
そう云うのを“親の欲目”と春風が運んでくる。


紫色のクリスマスローズの他には白い花を付ける株があるのだが・・・・
ヤマボウシの根周りや少し離れた梅の木の近く・・・何処を見てもまだ姿が見えない。
一番西側の先ほどの花と沙羅を挟んで反対側でムラサキの花が咲き出していた。
ここは西側にあるトガ(イチイ)の樹に阻まれ陽の当たる時間が少ないのだろう華奢な軸をしている。
足下は沙羅の枯れ葉にシッカリと守られて冬越しができた嬉しさをダンスで表しているようだ。


上の庭へ行く弧を描いた枕木の階段脇に列をなして水仙が蕾を開く準備をしている。
個々の水仙は早くから青い芽を地面から出していたがいつまで経っても蕾を見せなかった。
昨年は花が開いたところに重たい雪がどっさり降ったので花の命が短かったのだろうか?
前年度の申し送りなのか・・・・・未だに花を開こうとしない。


今年は皆で“揃って咲けば怖くない”とでも云っているようだ。
コメント (6)
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