4月18日(日) -3℃と云う 快晴 雲海に朝陽が踊る 午後はなんとなく
今朝は天気予報のとおり-3℃を下回ったのだろう。
日の出直前には東のまでも室内の湿度がうすくガラスに貼り付き、結晶までには至らなかった。
浅間山麓を隠す雲海が南北に熱く広がり日の出を遅らせている。
冬至のころから比べれば太陽は浅間に近づいているがまだまだ距離がある。
冬の厳寒期や真夏の鋭い光線とは異なる、春独特の朝靄に包まれた光が心地よい。
窓をお開けても寒さを感じないほど・・・・・
ぼんやりと朝靄がソフトフォーカスに郷の景色を浮き上がらせた。
外に出て昨日は雪の中から顔を出すことはなかったクリスマスローズ・・・・
春を感じ花を開いたのを無念に思っているのではないかと・・・・
俺の心配は無用だったようだ。
夜半に地熱の力を借りたのだろう。
しっかりと雪を押しのけて花を持ち上げている。
弱々しかった朝の光も靄の域を超えるとしっかりとした影を落とすようになっている。
朝飯を終えて片付けをしているときに集落の役員が祭りの準備に裏山に向かって行く。
それに合わせるように友人H氏が「ふるさとプロジェクト」の案内板『六天魔王尊』を持って来てくれた。
今日の集落の祭り「六天様」が11時から行われる。
祭りと云ってもワッショイをやるわけではなく、この魔王こと地蔵尊は子育ての守り神とあがめられている。
集落に言い伝えられていることがあるのだが文字にした物があるのかは定かでないが・・・
『その昔、峠の西にある長門町や武石村方面で流行病があり、子どもたちが次々に亡くなっていると旅の僧侶が伝えたそうだ。ここ宇山地区の5人の女衆(おんなし)が金を工面して地蔵尊を建立し無病息災を祈願したと云う・・・』
(確かに小県(ちいさがた)史を読むと、江戸後期に天然痘が流行り防除に難儀したと云う記述がある)
そう言う昔の話は兎も角、今は“ろくてんさま”と呼ばれ、この祭りには前垂れと帽子を新調してもらい、
大人たちとは酒を 子どもたちは菓子をと・・・“ろくてんさま”は頗る両党使いのようなのだ。
因みに【第六天魔王】を紐解いてみると・・・
(第六天とは仏教における天のうち、欲界の六欲天の最高位(下から第六位)にある他化自在天をいう。
この天に生まれたものは、他人の楽しみを自由に自らのものとすることができるという)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia):
お参りを終えてからは集会所で家内安全無病息災を祈念して乾杯・・・
続いて初常会(住民会議:一世帯代表者1名の参加)が開かれ、前年度事業報告、決算に新年度の諸処が披露された。
簡単に事務処理が進むなか子どもたちが賑やかに“ろくてんさま”から戻り、昼の時間を利用して飲食歓談で過ごした。
中締めで酒席は更に盛り上がるなか、俺は静かに家に向かった。
途中の畑ではすっかり雪が溶け俺の目に写ったのは・・・・・
星座のように蒼い★と黄色い☆の天空の図柄のように見えた(酒は一滴も飲んでいないぃ~)
そのまま勢い勇んで我が家に入ると“天魔王”の影でも着いてきたのか・・・・
SalaとArgoがリビングの前で斜めに俺を見た。
Argoは平常心で大歓迎を表しているが・・・Salaがあの蒼燃えるような目で俺を見た。
Salaの蒼目を見て思い出したが・・・・・
今朝、未だ陽が昇る前の彼の寝姿に異常を感じていたのを思い出した。
なぜ?彼はこーもりのように手足をたたみ込んで寝ていたのだろうか?
不思議な感覚が俺の身に着いたのかもしれない。
そんなことを思いながらボンヤリしているとArgoが珍しく自分のベッドに入っている。
珍しいことがあると・・・覗き込んでみると・・彼の目の色が“みどり”になっていた。
第六摩天王のご加護なのか祟りなのかは定かでないが・・・・・
・・・ Mの目だけは覗く勇気は湧かなかった・・・
今朝は天気予報のとおり-3℃を下回ったのだろう。
日の出直前には東のまでも室内の湿度がうすくガラスに貼り付き、結晶までには至らなかった。
浅間山麓を隠す雲海が南北に熱く広がり日の出を遅らせている。
冬至のころから比べれば太陽は浅間に近づいているがまだまだ距離がある。
冬の厳寒期や真夏の鋭い光線とは異なる、春独特の朝靄に包まれた光が心地よい。
窓をお開けても寒さを感じないほど・・・・・
ぼんやりと朝靄がソフトフォーカスに郷の景色を浮き上がらせた。
外に出て昨日は雪の中から顔を出すことはなかったクリスマスローズ・・・・
春を感じ花を開いたのを無念に思っているのではないかと・・・・
俺の心配は無用だったようだ。
夜半に地熱の力を借りたのだろう。
しっかりと雪を押しのけて花を持ち上げている。
弱々しかった朝の光も靄の域を超えるとしっかりとした影を落とすようになっている。
朝飯を終えて片付けをしているときに集落の役員が祭りの準備に裏山に向かって行く。
それに合わせるように友人H氏が「ふるさとプロジェクト」の案内板『六天魔王尊』を持って来てくれた。
今日の集落の祭り「六天様」が11時から行われる。
祭りと云ってもワッショイをやるわけではなく、この魔王こと地蔵尊は子育ての守り神とあがめられている。
集落に言い伝えられていることがあるのだが文字にした物があるのかは定かでないが・・・
『その昔、峠の西にある長門町や武石村方面で流行病があり、子どもたちが次々に亡くなっていると旅の僧侶が伝えたそうだ。ここ宇山地区の5人の女衆(おんなし)が金を工面して地蔵尊を建立し無病息災を祈願したと云う・・・』
(確かに小県(ちいさがた)史を読むと、江戸後期に天然痘が流行り防除に難儀したと云う記述がある)
そう言う昔の話は兎も角、今は“ろくてんさま”と呼ばれ、この祭りには前垂れと帽子を新調してもらい、
大人たちとは酒を 子どもたちは菓子をと・・・“ろくてんさま”は頗る両党使いのようなのだ。
因みに【第六天魔王】を紐解いてみると・・・
(第六天とは仏教における天のうち、欲界の六欲天の最高位(下から第六位)にある他化自在天をいう。
この天に生まれたものは、他人の楽しみを自由に自らのものとすることができるという)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia):
お参りを終えてからは集会所で家内安全無病息災を祈念して乾杯・・・
続いて初常会(住民会議:一世帯代表者1名の参加)が開かれ、前年度事業報告、決算に新年度の諸処が披露された。
簡単に事務処理が進むなか子どもたちが賑やかに“ろくてんさま”から戻り、昼の時間を利用して飲食歓談で過ごした。
中締めで酒席は更に盛り上がるなか、俺は静かに家に向かった。
途中の畑ではすっかり雪が溶け俺の目に写ったのは・・・・・
星座のように蒼い★と黄色い☆の天空の図柄のように見えた(酒は一滴も飲んでいないぃ~)
そのまま勢い勇んで我が家に入ると“天魔王”の影でも着いてきたのか・・・・
SalaとArgoがリビングの前で斜めに俺を見た。
Argoは平常心で大歓迎を表しているが・・・Salaがあの蒼燃えるような目で俺を見た。
Salaの蒼目を見て思い出したが・・・・・
今朝、未だ陽が昇る前の彼の寝姿に異常を感じていたのを思い出した。
なぜ?彼はこーもりのように手足をたたみ込んで寝ていたのだろうか?
不思議な感覚が俺の身に着いたのかもしれない。
そんなことを思いながらボンヤリしているとArgoが珍しく自分のベッドに入っている。
珍しいことがあると・・・覗き込んでみると・・彼の目の色が“みどり”になっていた。
第六摩天王のご加護なのか祟りなのかは定かでないが・・・・・
・・・ Mの目だけは覗く勇気は湧かなかった・・・