田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

オオムラサキ 色褪せ 翅やぶれても 国蝶なる所以

2011年08月24日 | 日記

8月24日(水)  晴れ  久しぶりの爽やかな青空  夕方には曇が広がる

昨日の下翅が緋色の蝶か蛾が気になる。先ずは名前を調べようとネットで探し、蛾の仲間だと云うことが判った。チョウ目ヤガ科シタバ亜科 “オニベニシタバ”と云うそうです。

詳しくは右記サイトをご覧頂きたい。http://www.insects.jp/kon-gaonibenisitaba.htm

今日の午後遅く白樺レストランを訪ねました。すると、昨日オニベニシタバ が樹液を吸っていたところに“オオムラサキ”です。はじめはこの姿を見て、オオムラサキ?と疑問を持つほど、ムラサキは色あせ、翅は傷ついた姿を見せていました。

この姿をみて樹液のでる坑を求めてヒョウモン蝶、クモガタヒョウモンが飛び込んで来ました。オオムラサキは目を剝き触覚と口吻で追い払います。 

クモガタヒョウモンを一喝し、蟻の攻撃をかわしながら口元に集中しているとき現れたのは、スミナガシ、赤い舌を見せて果敢に樹液を奪おうとします。

オオムラサキは力を振り絞り、翅を広げ、スミナガシを扇ぎ飛ばして撃退です。 

しかし、そのときに足下を数匹の蟻に襲われ、転げるように下に落ち葉陰に消えました。こんどはスミナガシが蟻との攻防です。 

直ぐ下ではコガネムシとクロヒカゲが樹液を求めて枝の付け根に纏わり付いています。 

夕闇が迫ったころ、スミナガシも蟻も姿を消した樹液の壷、サトキマダラ蝶が独占していました。

辺りが暗くなりかけた一時ですが、葉陰では静かな時を過ごすジャノメチョウのカップルがいました。

オオムラサキの傷ついた姿、日本の蝶として何かもの悲しさよりも、今の日本を一人で背負っているように見えました。あのときのオオムラサキの初々しい姿は、何処へ行ってしまったのでしょう。

http://blog.goo.ne.jp/kana655969/d/20110712

午前中は役場に出向き、不可思議な施設の在り方にもの申すと云うことに時間を取られ、よい方向に向かうことを由としながらも、なにか心晴れない一日でした。

コメント (1)
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