物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

体調不良からの回復

2009-06-13 15:03:18 | 健康・病気

ここ数日体調不良だとかめまいとかに悩まされたが、昨夜ぐらいから回復してきている。完全に回復したかどうかはわからないが、やはり肩こりから来ていたものだったようだ。

昨夜、ヴェストを着て肩を冷やさないようにしたら、調子がよくなったように思う。もっとも診療所でもらった薬を毎食後に飲んでいるから、薬を服用したために症状が改善された可能性もある。

しかし、ここ数日活動が制限されて困った。病気がひどくなる恐れがあるので、仕事も完全に木曜日には休んで一日静養をしたのであるが、はかばかしくないようであった。

定年退職をしているのだから、もう無理に仕事はしなくてもいいのだ。だが、自分で自分に課した仕事はある。それに邁進をしているのだが、やはり自分の体が第一である。だから、いつもの定常的な仕事や義務としてしていることは全部はキャンセルをしていた。

昨日は仕事に復帰をしたのだが、まだ本調子ではなく無理をして大学の図書館へ出かけた。これは前報で述べた書籍が届いたとのメールが入っていたから仕方なくであった。


『朝永振一郎著「量子力学」の研究』

2009-06-13 12:37:07 | 物理学

『朝永振一郎著「量子力学」の研究』を東大物理の図書室から借り出してもらった。長年どんな本かと思っていたのだが、朝永の『量子力学 I, II 』(みすず書房)を徹底的に追求した本である。

以前に、出版社の創栄出版に問い合わせたのだが、私費出版だったとかでこの本を入手することが出来なかった。

朝永の量子力学中の式を徹底して計算したり、説明を加えたりしているのだが、計算が少し面倒な感じがする。これはまともに式を計算をするとこうなるので、しかたがない(しかし、計算にもう少し工夫ができないものか)。

また、この本は500ページを越える大作なのでミスプリントも多いようである。だが、それがこの本の価値を低めるものでないのはもちろんである。参考にした本も多い。

それらの参考文献には私のもっている本もあるが、全く見かけたことのないものも含まれている。そして、その参考文献も著者と書名はあるが、出版社名とか出版年代がなく、文献としては不完全である。

いや、これほどの大著を書けば、少々の不完全さは仕方がない。この本が多分著者の土屋秀夫さんの周りの知人や友人に配布されただけで、多くの人には読まれていないだろうことは推察される。残念である。このままの形では出版には馴染まないかもしれないが、改訂して出版されたらと思う。

改定したいことはつぎのことである。

(1)記号を工夫して計算が、できるだけ万里の長城風であることの改善

(2)ミスプリをなくす

(3)文献の不備を補う

(4)式の入力をLatexでして見やすくする

等である。

土屋秀夫さんは東大工学部化学工学科を1971年に卒業された方であることが本書からわかった。私よりも年長の方と思っていたが、私よりも8-9歳は若い方らしい。とはいっても、もう60歳は越えておられる。