石手川ダムの水の状況は先週の雨で約85%まで回復をしている。平年に平均は95%くらいなので完全に満水にはなっていないが、かなり回復している。そのせいだろうか。取水制限は撤廃された。
このごろはケーブルテレビのアナログの第一チャンネルが天気予報チャンネルであるのでときどき水状況をみる。1994年には大渇水に松山は見舞われたが、このときの水の状況と平年の平均と今年の現在の水の状況がグラフで出ている。今年も水不足になりそうであるが、それが大渇水のときと傾向が似ているのだ。細かく言えば今年の方が先日までの水の状況ではひどく悪かった。それくらい水は少なくてダムの水はとても落ち込んでいた。
それが1週間ほどで90ミリ近くの雨が降ったために45%くらいから85%くらいまで急速に回復したのである。如何に小さなダムであるかがわかる。松山の人口が37万人くらいであると予想しての石手川ダムの建設だったという。それが現在では51万の人口を数える四国一の都市である。
行政の予想をはるかに上まってしまったということだ。もともと松山は上水道の発達していない都市だったという。観光地の道後温泉の近くでも1955年くらいになってやっと整備したと聞いている。西條市の上流の黒瀬ダムの分水を望んでいるが、西条市ももし渇水のときは影響を受けるのではないかということで、いい返事をしていない。
水事情はいつでも複雑で難しいらしい。実際の黒瀬ダムの利用状況は60くらいで余裕はあるというし、その利用状況から赤字が出ているとはいうが、なかなか解決をしないようである。
松山市の水源はもちろん石手川ダムだけではなく、地下水ももう一つの大きな水源である。今年はこの地下水源が危機的状況であったのが、ちょっと新しい様相だった。もっとも地下水のほうが先に回復してほっと一息をついたのであった。