今日は皆既日食が40数年ぶりに日本で見られるというので最近の話題になっている。松山でも部分日食が見られるはずだったが、くもりでみられない。すこし空が暗くなるのかと思ったが、曇りのせいもあるのかどうも定かではない。
まだ現時点で日食が続いているはずだが、辺りが暗くなっているのかどうか。金環食だったか北海道の礼文島で観測されたというニュース映画を見たのは多分まだ小学生のころだったと思う。それはもう50年以上も前のことだから、皆既日食が見られたのはこのときのことではあるまい。
今晩は多分テレビのニュースで日食をたんまり見せてもらえるだろう。それも昔は白黒だったが、いまではカラーで見ることができる。つぎは20数年後だというからこのときにはなんでももう生きてはいないだろう。
日食が極めて特殊な現象であるということを体験させている小学校の先生の授業がテレビで出ていた。太陽の代わりのある大きさの空気の入ったボールを子どもたちに持たせた地球と月の模型のついた器具から太陽が隠れるように遠くへ話しておく。ちょうどか月に400倍大きい太陽が隠れるには地球と月の距離の400倍遠くに置かなければならない。なかなか印象的な授業であった。
太陽は月よりも400倍大きいが、400倍遠距離にあるので、同じ大きさに見えるという。だからうまく月に太陽が隠れるのである。
以前にG大学のK先生が立体角を説明するのに太陽と月の見かけの大きさが同じという事実を使って学生にしているという話を聞いた。K先生は教育学部の先生なので教師となる学生を教えるのに工夫をされているということである。
しかし、立体角なんてものを知っている一般人はどれくらいいるのだろう。普通の平面角でもラディアンで測るということを知っている人は少ないのだから。ああなんてことだ。こんなことが誰でも知っていることになってほしいのだが。