九条の会の総会が先週の土曜にあった。朝日新聞社の伊藤千尋記者が来て彼の体験を話した。憲法を活かすというので、活憲というのだが、その言葉は講演を聞く前にはあまり気にいる言葉ではなかったが、話を聞いてみるとその意味がわかった。
話が面白くて、なかなか勇気づけられるものであった。小田実の若いときのような活気にあふれている。世界各国で憲法を闘いの武器にしている人が多いという話で、どうしてそれが日本と異なるのかという点が不思議な差に感じられる。
ということはその差をどうやって埋めるのかという方法論はなかったのだが、南米大陸がなぜ反米政権が多くなったかということを説明してくれた。一人の人が世を変えるのだという。それはそうだが、多分一人の人の心に生まれた疑問や動機が他人にも結局は共有できるということなのであろう。