カレンダーも12月に変わった。仕事場のカレンダーを最後を11月分を切り取ると、ドイツでの観光の目玉の一つのノイシュバンシュタイン城の絵が出てきた。ルドヴィーヒ2世が建てた城である。おとぎの国ような城でいまでこそ観光の目玉になっていて、ドル箱の一つだが、彼の生前には金食い虫として嫌われたらしい。
彼は禁治産者として王位を追われ、その後まもなく近くの湖で謎の死を遂げる。それが現在では観光の目玉として大きな収入源になっているというから皮肉なものである。
話は変わるが、ヨーロッパではカレンダーは月曜日から始まる。日本やアメリカで日曜から始まるのと対照的である。呼び方も月曜から始める。Montag, Diensttag, Mittwoch,・・・と。DAAD(ドイツ学術交流会)が数年前から毎年送ってくれるようになった、カレンダーはトイレにかけてあるが、カレンダーの一番左は月曜である。ということはもちろん一番右は日曜日がくる。
小学校のころ、学校の宿題だとかで兄がカレンダーを日曜から始めたものを作っていたのが、どうも気にかかった。というのは仕事をして疲れたから、日曜に休むのだと思っていたからである。そのうちにアメリカ風のカレンダーに慣れたが、30代半ばでドイツに留学したら、カレンダーは右端に日曜が来ていたので、やはりと思ったものである。
もっとも1週の繰り返しは無限(?)につづくので、単に週の後ろの置くのか前に置くのかは単に習慣だけの差に過ぎないのだろうが。