物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

googleブックス

2009-12-12 13:27:15 | 本と雑誌

googleブックスでは私の著書「数学散歩」も一部を読むことができる。これは全部は載っていないのでその載っていない箇所を読もうと思ったら、これを買って読むしかないのだが、出版社在庫がなくなったので、品切れとなった。実は著者の私がまだ数十部はもっているのだが、それはいまのところ出版社に委託するつもりがない。

それで、一般の読者はこのgoogleブックスで一部を見るかどこかの図書館から借り出して読む以外にはない。もっとも関心をもってもらった読者がいるとすれば、気長に何回もこのgoogleブックスを閲覧されていると時期によって載る箇所がちがってくるのでその箇所をコピーしてくれれば、次第に私の本の全体がそろってくるだろう。

どういう方針でこのサービスがあるのかは知らないが、作家にとってはどうも生活に関わるということで大問題になっていたが、私などはそれで生活しているわけではないので、あまり反対ではなくて逆にむしろ賛成の方である。

しかし、自分の著書をときどきgoogleブックスで閲覧して見るとどうもときどきでその掲載される箇所がちがってくるらしいと気がついた。それで気長に待っていれば、一年くらいの周期で全部を閲覧できるのではないだろうか。


印税1

2009-12-12 12:56:01 | 本と雑誌

出版社へ委託していた私の著書「数学散歩」の印税をくれるという。

だが、これはようやく売れた36冊分で3万円ほどにしかならない。それでもお小遣いが尽きていたときだったから忘年会の会費くらいにはなるだろう。

半ば冗談で半ば本気でいつも妻に言われる。それはお金になるの。そんなに簡単にお金にはならないというのが、現状である。

本を書いたといっても普通は印税は8%くらいで著者にはほとんど潤わない。もちろん、これは何十万部も売れるベストセラーは別である。

だが、ほとんどの本はベストセラーなどにはならない。いつだったか書店で出版社の人が書店の人に話していたのを傍で聞いたところによると2~3千部も売れれば成功だという。

大学や高専等のテクストに採用されて、家が建ったといううわさも聞くが、大抵の場合にはそういうことはないであろう。

妻は出版社がそんなにうらやましいなら、出版社をやったらという。その心は出版社もあたりはずれが大きくてあまり儲かるということはないだろうということである。

吉田武氏の「オイラーの贈り物」は理工学書としては抜群の売れで3万部売れたというが、出版社と著者のトラブルで絶版となり、筑摩書房から今は出版されている。

もし印税10%だとすれば、定価3,000円で3万部でも約90万円しか著者の手元には入らない。

もちろん、そのようなベストセラーを書いたことのない身にはすごい収入だが、それでも著者の労苦が十分に報われたかとなると疑問である。だが、世の中はそんなものである。

そういえば、作家の早乙女勝元さんも小説とかの本を出すだけでは生活できないといっていたという。では何で生活できているかというと小説とかの本を書いて有名になるので、講演に呼ばれてその謝礼で生活できているのだという。