マスコミ批判というほどではないが、このごろちょっとマスコミに批判的になっている。というのは問題点はマスコミによって指摘されるが、その解決はあまりマスコミには示されないからである。
もちろん、問題点の批判はマスコミの大切な機能であろう。ところがあるマスコミに従えば、他のマスコミには従わないということになるのであろうし、新聞にしてもあるコラムで書かれていることと他のコラムで書かれていることとは必ずしも方向が一致しているわけではないからである。
円高の問題を取り上げて危機を述べる記事もあれば、いまではもう以前とはちがってあまり円高が危機ではないという記事も出ている。特に経済記者には必ずしもいまの円高は危機とはいえないとの考えが強いようだ。
これはドルに対して円が高くなってもその他の通貨に対してはあまり円高になっていないこととアメリカ向けの輸出が全体の20%くらいにしかならず、輸出全体はアジア向けが大半になっているという現状を見てのことらしい。
だから、円高介入してもドルを売るだけであまり役立たないという見解らしい。そういうことの一方で、円高介入をすべきだという論調はまったくないわけではない。財務相が円高を容認したというような批判記事が少し前には載ったからである。
地元の山鳥坂ダムにしても、県知事や大洲市長、議会の取材だけをして、このダムに反対している人の取材はあまりしない。これではマスコミの公正さを疑われても仕方がない。
これは現場を見学に行った人から聞いたのだが、本当は肱川の浚渫をしてまた堤防を少し高くすれば、ダムなしで十分に水害を防げるのだが、土建業者は仕事が欲しいからダムをつくれという。それを県も市も応援しているというわけである。
そして、それらの報道はするが、それ以外の報道はまったくしていないとはいわないが、殆どしていないのが現状である。だから、テレビだけを見ていれば、ダム推進者だけであるように見える。これは民意を反映していないのではないか。これが特に視聴料を取って報道しているNHKのやることだとすれば、首を傾げたくなる。
このブログは本来できるだけ政治には口を挟まないようにしているのだが、仕方なく書いた。