物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

村上密さんのブログから

2010-01-15 14:11:28 | 日記・エッセイ・コラム
以下の記録は村上密さんのブログからの無断コピーです。だから失礼なことになるのですが、あえて載せます。

村上 密 Blog
physicomathさんへ

ブログ「physicomath」を読みました。
「思想の科学研究会」編の『転向』をカルト救出に活用したことを評価くださりありがとうございました。今でこそカルトに関する書籍は山ほどありますが、カルト問題に取り組み始めた頃はほんとうにわずかでした。特に人の考えが変わるためにどのようなアプローチをしたらよいかについての本はありませんでした。私は思想、哲学、宗教、心理学を読みあさり、鶴見先生の本に出合いました。数年前あるカルトの被害者の会に鶴見先生と同席して、講演したときは、喜びひとしおでした。こんな出合いもあるんですね。長年カルト問題に取り組んでいますといろいろな本、人との出合いがあります。全てから学べると思っています。最近、何度か佐々木秀典弁護士と協力して、ある団体に閲覧請求をしました。佐々木弁護士は以前民主党の衆議院議員で、細川内閣では法務政務次官をされました。その働きの中で、宗教法人改正にも取り組まれました。この改正案によって閲覧請求ができるようになり、これを共に用いることができたときは感慨無量でした。宗教法人改正に関する書籍はずいぶん買い求め読みました。今ずいぶん助かっています。カルトの被害者から学ぶこともたくさんあります。民俗学は聞き取りから始まると言いますが、カルトもひとつの文化を持っています。カルト用語、意味付け、行動形態、支配系統、家族関係、思想形態等など、数を当たり、聞き取りを重ね、その人の属するカルトを知らなければ闘えません。勝つためには「己を知り、敵を知る」のみです。

by maranatha
(2007/08/11 7:31)

山宣のこと

2010-01-15 13:36:26 | 日記・エッセイ・コラム

基本的には日曜日を除く毎日書いているこのブログですが、明日はブログをお休みします。これは明日と明後日に京都の南座へ観劇に行くツアーに参加するからです。

それでやむなくブログをお休みします。パソコンをもっていってブログをどこへ行っても毎日欠かさない方もおられるようですが、そういう手段をもってはいないので、失礼をします。

今度の旅行の予定では山宣(山本宣冶:無産者運動をやっていた人で暗殺された)の墓参りを予定にしています。山宣の墓は宇治の平等院近くの山にあって、そこに山宣のお母さんが開いたというレストランがいまでもあり、そこにバスを駐車させてもらい、墓参りに行くと共に山宣の業績を聞くことにしています。山宣は無産者の医療生協活動の先駆者だそうです。

武谷三男が京都大学で山宣にはじめてあったとき、山宣から「君は酒も女もやらんそうじゃないか。それで人生何が楽しいのだ」と言われたと書いています。今回の墓参りには山宣のことを調べている(松山市出身の)堺市在住の方の説明を受けることができると聞いているので楽しみにしています。

だが、「死後何十年もして自分のことが語られていると山宣が知ったら、どう言うだろうな」。山宣は若いときにアメリカに行っていたことがあるので、その当時の大多数の日本人の感覚とはちがうものをもっていた稀有な人だったのでしょう。

ちなみに山宣はもともと動物学者であって、京都大学理学部講師を勤めた学究です。京都大学の生物学科の卒業生は戦前にはこの山宣の影響を受けた人がかなりいたといいます。


China Blog Media

2010-01-15 12:54:18 | ブログ

以前、楊逸さんが芥川賞を受賞されたときに以下の日本文をこのブログに書いたが、それが標記のChina Blog Mediaにこれが英訳されていることを知った。それでこの英文がすばらしいのでここに載せておく。

日本文の前にあるBlogger physicomathとは私のことである。「評価されて」をwell-receivedとか「すばらしい」をincredibleとか訳されている。こういう英語を書けるようになりたいと思うが、とうてい私には無理である。

一つだけ注意をしておくと私は「母語」といって「母国語」とは書いていないことである。言葉には国は関係ない。私が母語という言葉を母国語の代わりに使うようになったのは田中克彦「ことばと国家」(岩波新書)を読んでからである。みなさんにも母語という言い方をお勧めしたい。

そういう意味では「国語辞典」という言い方にも心理的な違和感がある。「日本語辞典」というべきではないかと思う。また、どこの出版社だか覚えていないが日本語辞典という名の辞典が出ているのはそういう配慮がすでにされているのかもしれない。

ちなみにドイツ語はドイツという国だけで使われているわけではないのだから。ともかくも理屈は抜きに以下の英文を楽しんでください。

Blogger physicomath was also impressed:

日本人でも多和田葉子さんだかがドイツ語で小説を書いてドイツ語圏で評価されて何かの賞をとったというので評判になったが、それでも母語でない言葉で書いて文学賞をとるというのはすばらしい。

Among Japanese, there was also Yoko Tawada, who wrote a novel in German that was well-received among German-speaking countries, and won some kind of prize. But even so, to write in a language that is not your mother tongue, and win a literature prize, that is incredible.
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