物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

ブログの文の修正

2010-01-06 16:49:49 | 日記・エッセイ・コラム

先日ブログの文を修正する暇がないと書いた。もうどれくらい昔になるのかわからないが、中国の革命家で政治家であった毛沢東が彼の選集に入れる文章を常に修正していたということをどこかで読んだ。

これはいいことなのか悪いことなのか。ある意味では意見を変えることもあったという風に思えて感心しないことのようにも思える。一方でそれは常により正しい方向への試みであるから、望ましいことのようにも思える。

一方、小さな言い回しは修正したかもしれないが、武谷三男は文を修正しないで彼の著作集に入れている。そうすると広島、長崎に落とされた原爆は日本の軍国主義を完膚なきまでに吹き飛ばしたというような(この言葉は正確ではないので原書にあたってほしい)文を書いたということで「武谷はすごくむごい奴だ」というような人も出てくる。

「武谷はすごくむごい奴だ」ということを本当だと思う人もいるであろうが、彼が2度も特高に捕まってその迫害に苦しんだことを知って、彼の文を読むとまたちがって見えるだろう。

武谷はセンチメンタルとヒューマニズムとを区別した。日本ではセンチメンタルをヒューマニズムと混同することがよくあるから。もっともそれがどうちがうのかはなかなか区別し難いところもある。

大学の英語教育であまり学んだことはないが、snobという概念とsentimentalという概念を学んだように思う。ところが、現在の私にはsnobとsentimentalとがどういう風のものであったかについてはっきりしない。いや、これはそれを学んだ当初から私にははっきりしなかったのかもしれない。

ともかく私は自分の書いた文章を修正したいという方に属している。


www.ftext.org

2010-01-06 13:35:12 | 数学

数学だけではないのかもしれないが、www.ftext.orgという団体が高校数学のテキストを作ってインターネットで公開している。なかなかしっかりしたテキストであるが、それでももう少し丁寧に説明をした方がいいと思われるところもある。

三角関数のところを見ているのだが、一般角の説明が詳しくていい。私は前にも何回かこのブログでも述べたようにe-Learningのコンテンツをつくっている最中だが、このような一般角の説明というか例題を与えることができない。それは主として図を描く手間が大変だからである。

要するにこのftextでは説明とそれを示す図が豊富なのである。ただ、例題の解説がちょっと足りないところがあるというか親切さを欠くところがあるように思う。だが、これはこの部分は自学自習に待つというつもりなのであろう。

この団体は心の広い(grosszugigというドイツ語があてはまる)団体らしく、この教材というかテキストをもとに改変することも許している(もっともこのテキストをもとにしたという注釈は最低必要らしい)。ただ、そのtexファイルが手に入るのかどうかはまだ調べていない。

このごろは各大学でもe-Learningのコンテンツをもっている大学が多くなった。だが、それらは勝手に改変を許さないだろうし、その練習問題を勝手に使うことは気がひける。勝手に使うとある種の著作権の侵害になるかもしれない。

有名な金沢工業大学のコンテンツなども詳しく親切にできているが、その取り扱いはもう一工夫あってもいいように思っている(このような失礼な言い方をしてすみません。金沢工業大学の関係者の皆様。立派なコンテンツであることを否定するつもりではありません)。