e-Learningを読んでもらっていた3人目のWさんから、閲読が帰ってきた。彼からもまたたくさんのコメントをもらった。単に演習問題の答えが違っていたという指摘から、この話題は学生には難しいのではという指摘まである。
一生懸命読んでもらったことはわかるが、それだけになかなか重いコメントもある。これでは「読者にお前はダメだと引導を渡すようなものだ」とか。また、進んだ話題ついては読者の自発性に任せるのではなく「分かりやすく説明を書け」とというような要望もある。
それを黙って、やり過ごす(無視する)こともできるが、それは閲読者に失礼であろう。だから、なんらかの対応を考えるべきであろう。
だが、基本的に考えが違っているところもあるのだなと思う。私は単にすべての話題に詳しい説明があるべきだとは思っていない。人にすべての情報を与える必要はないのだ。知的好奇心を刺激し、読者を勇気づけることや広い視野を提供し、もし困難にあったときにはどういう風にすべきかの、おおよその指針を与えればいいのだと思う。
教科書ではどうもすべての内容をマスターすべきだと思ってしまうが、そんなことはもともとできっこない。それでまたいいのだ。あまりかっちりとしたことを考えてはいない。このコンテンツを読む人にはもっとリラックスした気持ちをもってほしいのである。いま自分の理解できることに大きな穴が開いていてもいい。要するになんとか自分でもやれそうだとの感覚を呼び起こし、関心をもたせたいのだ。