物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

ブログの訪問回数

2011-02-09 11:31:01 | 日記・エッセイ・コラム

このブログの最近の訪問回数で多いのはトップページを除いて、「「量の理論」の問題点」が現在53回、「ひきこもり留学」が53回である。

「「量の理論」の問題点」は53回よりも多かったと思うが、これは1週間の集計であるので少しづつ減って行き、いまでは53回と数が大分減ってしまった。

これらはもちろん一時的なアクセスの増加であり、定常的なものではない。ブログで私は自分の関心のあることについて書いており、誰かが読んでくれるということを期待しているわけでは基本的にはないが、それでも読んでくれる人がまったく居ないよりもどなたかが読んで下さる方がいる方が気持ちはいい。

それにしても書くことはだんだんと変わっていることを感じる。日曜日を除いて基本的に時間が都合がつけば、毎日何かを書くことを日課としているので、書く内容についていつもアンテナをはりめぐらして探している。

この内容はあるときは新聞の記事であったり、テレビで見たことであったり、妻との会話であったりする。また、自分が毎日せこせことやっていることだったりする。ということは同時代人としての多くの方々が毎日経験をなさっていることと同じことを私が書いているということである。

どの方も毎日の生活でなにがしかの感想をお持ちだと思うので、それと私の感覚が同じこともあれば、また「私は(または僕は)そうは感じないな、思わないな」とか意見に反対だなと思うことも多いだろう。それは各人が違った意見をもっているからであり、当然のことだと思う。


語りかける数学

2011-02-09 10:57:50 | 数学

高橋一雄著「語りかける中学数学」、「語りかける高校数学 数I 編」を購入した。前者は767ページの大著である。後者も581ページである。特に前者は10万部が売れたという。

分かりやすいとのアマゾンコムでの多数の人の書評であり、先日の朝日新聞の「数学に萌える」というインタビュー記事で本人が語っているのを読んで購入した。

確かに分かりやすい数学の本だと言っていいだろう。懇切丁寧な説明もいい。この本の特色は誤答が出ていることであり、これはとてもいいと思う。

「語りかける数学」という標題にふさわしく至るところに読者への語りかけがある。ともかくも中学校数学全体を概観できるようにつくりあげたその努力には頭がさがる。

ただ、私の意見ではもっと分かりやすくできると思う。なぜもっと分かりやすくできるかといえば、面積図とかテープ図とかその他のシェーマを用いればもっと数学の構造が分かりやすくなる。文字タイルを使えば、式の計算ももっと直観的になる。

そういう意味ではまだまだこの本は改良の余地があると思う。その改良点の一部はすでに私がe-Learningのコンテンツで展開したものである。

私は現役の中学生や高校生を対象としては、このコンテンツをつくっていないのだが、それを現役生を対象に書き直すことはできる。もっともその気はあまりない。

高校数学の一部をe-Learningのコンテンツに作成はしたが、これだけでも277ページになった。ただ、高校数学の全貌を描くことはなかなか手間がかかるので成し遂げられていない。そこらがやはり高橋氏の著書と比べることができる段階には至っていない理由である。

ともかくまだ改善の余地が残っているというものの、これらの高橋さんの「語りかける数学」シリーズは当分の間ベストセラーの地位を続けるだろう。